スマホと音楽専用機の価格差に物議

 今回の価格を考えるうえで比較対象となっているのが、アップルの新型スマートフォン『iPhone Duo』だ。

 同機種の最安モデルは36万4800円、最上位の2TBモデルは57万4800円。ウォークマンの最上位モデルは、最安のiPhone Duoと比べると約30万円高く、価格は約1.8倍に達する。さらに、最上位のiPhone Duoと比べても、ウォークマンのほうが約8万円高い。

「通話やカメラなど多彩な機能を備えるスマートフォンを上回る価格に、驚く人がいるのも無理はありません。音楽再生に特化した機器に、ここまでの金額をかける価値があるのか。今回の新型ウォークマンは、そんな疑問を抱かせる価格設定となっています」(前出、ガジェットライター、以下同)

 現在、ウォークマンの新作はビックカメラやヨドバシカメラのオンラインサイトで、ともに65万4500円で予約を受け付けている。市場推定価格とほぼ同水準で、少なくとも現時点では大幅な値引きが前提の商品ではないようだ。

「iPhoneの新作が安く見える」高級化して手軽に持ち歩けなくなったウォークマンの値段(ビックカメラ.comより)
「iPhoneの新作が安く見える」高級化して手軽に持ち歩けなくなったウォークマンの値段(ビックカメラ.comより)
【写真】「どこが手軽なんだ」60万円超の“高級ウォークマン”

「この価格帯になると、日常的に音楽を聴くための道具というより、音質にこだわりたい方が選ぶ専門性の高い商品という印象です。スマートフォンでも音楽を聴ける時代ですが、ただ、音質に強いこだわりがあり、使用するヘッドホンや音源も含めて環境を整えている方にとっては、単純にスマホと価格を比べるものではないのだと思います」

 スマートフォンで音楽を聴くことが当たり前になった昨今、65万円超という価格は、誰もが気軽に手を伸ばせるものではない。

 身近な携帯音楽プレーヤーとして親しまれてきた「ウォークマン」と、ハイエンドオーディオとしての現在の姿。そのギャップもまた、今回の新製品が大きな反響を呼んでいる理由のひとつといえそうだ。