スタッフへの挨拶を終えると、早々に指名選手の技量だけでなく、間近で接してきたスカウト陣だからこそ把握する選手の性格など、選手育成のために内面部分の“仕事”レポートを求める監督。そしてーー、
「1年間、お疲れ様でした。ちょっとホッとすると(思います)」
あらためて頭を下げる工藤監督から労いの言葉が向けられると、ここでようやく緊張が解けたのか、安堵の表情を浮かべて笑顔を向け合うスカウト陣だった。
スカウトにとって集大成の場
毎年のドラフトに向けて、公式戦や練習試合の視察で全国各地を駆け回り、時に何年もかけて惚れ込んだ選手の調査をすることも珍しくないスカウトの仕事。その選手と“対話”し続けた集大成が「ドラフト会議」であり、スカウトにとって1年に1度の球団の命運をも分ける「控え室」なのだろう。
そんな仕事と苦労を理解しているからこそ出た、工藤監督からの「1年間、お疲れ様でした」の言葉。そんな新監督からの気遣いに絆された瞬間だった。
ちなみに荒木球団本部長補佐が宮原投手を引いた「当たりくじ」に、サインとメッセージを認めた工藤監督。
【共に頂点目指して頑張ろう。】
監督だけでなく選手、コーチ、球団スタッフ、フロント、そしてスカウトらと「共に」セ・リーグ制覇、そして日本一を目指すことを記した、入団する選手全員に送ったメッセージなのだろう。


















