okashi1
 不倫妻66人が修羅場と失敗を告白した本『妻たちのお菓子な恋』(主婦と生活社)が発売されるなど、“おやつのように不倫を味わう”昼顔妻が増加しているという。

 しかし不倫に修羅場はつきもの。そこで修羅場を乗り切った女性たちに秘策を取材した。

「あなた毎週火曜日だけ、いつもAデパートでお惣菜を買ってくるのねぇ……」

 台所のゴミ箱をのぞき込むように姑が呟いたひと言に、背中が凍りついたという可奈子さん(仮名=39)は、4年前に夫と結婚して以降、姑との同居生活を続ける“不倫歴2年”の主婦だ。

「週3回パートで働いているけど、夫と姑には週5回と嘘をついて彼に会います。火曜日はパート先とは逆の方向にあるホテルで会い、帰りにそのまま近くのAデパートで夕飯の惣菜を買っていたんですよ」

 姑の観察眼を甘くみていた。無表情のまま、こちらに向けられた夫の視線も怖かった。

「ドキッとして、動けませんでした。それ以来、買う場所をあちこち変えています。食材や惣菜は前の晩から仕込み、買わずにすむ工夫も……」

 そんな手間も、恋を続けるためだと思えば苦にならない。

「彼に相談したら、“大変だな”と笑われて、次のデートで専門店の肉を買ってきてくれたんです。その肉を夫や姑と一緒に食べることを、何とも思わないの? って、つい聞いちゃいました」

 クスッと笑い、楽しそうに共犯関係を語る可奈子さん。前の職場の上司だという男性の返事は「想像して、嫉妬して、また会いたくなる」だったとか。そんなやりとりを興奮ぎみに語り、「変な人でしょ?」とノロケてみせる。

「夫は姑の言いなり。息抜きしたくなるんですよね。それ以外に大きな不満はないので別れる気はないんですけど」