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 不倫妻66人が修羅場と失敗を告白した本『妻たちのお菓子な恋』(主婦と生活社)が発売されるなど、“おやつのように不倫を味わう”昼顔妻が増加しているという。

 しかし不倫に修羅場はつきもの。そこで修羅場を乗り切った女性たちに秘策を取材した。

 子育て卒業後、封印していた趣味のバンド活動を復活させた智子さん(仮名=46)は、夫と彼の鉢合わせに何度も冷や汗をかいたという。

「鈍った感覚を取り戻すためにドラム教室に通い始めて、不倫相手の彼に出会いました。でも、夫も同じ教室に通うと言い出して……。ライブのとき観客席の彼と夫の2人から同時に見つめられることがよくあるんですよ(苦笑)」

 夫も音楽の趣味を持っていたため、定期的に訪れる修羅場の予感に息をのむ日々。

「できるだけ夫の出張日をチェックしてライブを入れるようにしていますが、もし次に何か習い事を始めるときは、夫が全然興味を持たないものを選ぶつもりですね(笑い)」

 そんな“教訓”をサラリと語る智子さんもまた、恋をやめるつもりはないらしい。

 芳美さん(仮名=47)は職場結婚。1年前、同じく社内で10歳年下の部下と関係をもってしまった。だが、修羅場は会社ではなく、自宅で訪れた。

「ある晩、珍しく、飲んだ帰りに夫が彼を連れて帰ってきたんです。突然のことで驚いたけど、こっそりアイコンタクトをして“うまくやろう”と意思確認をしたつもりでした」

 酒のペースが早まり、饒舌になる彼。不安を覚え始めたそのとき、「そうだよね? 芳美」と、夫の前で呼び捨てにされた。場は一瞬にして静まりかえり、夫の目がギラリと光る。

「彼は慌てて、“うちの部署で下の名前の呼び捨てが流行っているんですよ~”と嘘をつきましたが、不自然でした。夫は何も言わなかったけど、怪しまれたのは確かですね。その日以来、普段のふたりきりのデートのときでも名字で呼び合うように決めて、徹底しています」