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 インターネットの普及に比例するように、「サイトを見ていたら、突然10万円以上の料金請求画面が現れた」といった相談例が、国民生活センターに多く寄せられている。

「もともと被害件数は多かったのですが、最近、特に増えているのが、アダルトサイトに関する相談です。今や年間10万件にのぼっています」(国民生活センター相談情報部の担当者)

 ‘14年度の女性相談者の割合は、約32%と5年前と比べて約5%アップ。60歳以上からの相談も全体の約2割に増えるなど、年齢、性別を問わず被害が広がっている。もはや他人事ではない。

 被害を防ぐには、アダルトサイトには不用意にアクセスしないこと。また、不用意に利用規約に同意したり、再生ボタンを何度もクリックしたりしないようにすることが大切。万一、請求画面が表示された場合でも、あわてちゃダメ。

「基本は無視です。ブラウザを閉じて、自分から相手に連絡を取らないようにしてください」(担当者)

 うっかり利用料金を払ってしまうと、そのお金が戻ってくる可能性はほぼゼロなので気をつけよう。

「アダルトサイトに限らず、ネット利用で身に覚えのない高額請求が来ると、“恥ずかしい”と思い家族に相談できない人が多いようです。しかし、ひとりで悩まず、まずは188に電話してください。最寄りの消費生活センターにつながり、相談に乗ってもらえます。なるべく早く、できればお金を払ってしまう前に電話してください」(担当者)