「就活では学歴があったほうが絶対有利。有名企業を受けようものなら、大学の名前でふるいにかけられるのが現実。勉強しておくにこしたことはない!」( 30代・男性)
「自分の腕一本で生きていく自信がない人ほど、学歴は大事だと思う」(40代・女性)
「高学歴の人って、知識や勉学に貪欲な人が多いイメージがある。そういう人は、後々の人生においても得しやすい。私も早くから勉強する癖を持つべきだった!」(30代・女性)
確かに学歴は、ないよりあったほうがいいに決まっている。しかし最近は、ノンエリート正社員なんて呼ばれる人も増加中。
「社会人になってから、学歴という言葉があまり意味をなさないのは事実。社会では働く気持ちやスキルが重要であって、勉強ができるかどうかは関係ない。学歴は一流企業に入るためには必要かもしれないが、よい人生を送るために必ず必要なものだとは思わない」(50代・男性)
「学歴が高いことと生産性が高いことはイコールではない。有名大学出身者でも仕事ができない人はたくさんいる」(40代・女性)
これに、学歴肯定派は真っ向から反論が。
「仕事ができなければ意味がないとかよく耳にするのですが、学歴というのは勉強ができる、できないを測る物差しでしょ。“低学歴=勉強のできなかった人”という事実は動かない。なぜ仕事ができる、できないに議論をすげ替えるの? 学歴コンプレックスとしか思えない」(30代・男性)
言っていることは正論だが……。
「有名大学を卒業していても、AOや推薦で入学した人もいる。学問の質が変わってきているのに、学歴という後光の差し方が変わらないのはおかしい。私はAO入試などは廃止して、かつてのように純粋な学力を競う学校の姿に戻すべきだと思う」(50代・女性)
ここ20年間で大学の数は5割増加、進学率は50%を超えるまでに。〝大卒〟という看板を掲げられる人が増えまくった今と昔では、学歴の質は変わっている。
「東大はアジアでこそ1位ですが、世界の大学ランキングだと24位です。日本には、“あの大学のあの教授のあの講義を受けてみたい”という世界では当たり前の感覚がない。一流大学が、学び舎としてハリボテ化している。就職、出世のための手段でしかない学歴社会なんて寂しいです」(40代・男性)