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 春ドラマの見どころのひとつは、AKB48の総選挙1位対決。10、12年に1位に輝いた元AKB48・大島優子が主演する『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系)、昨年1位に輝いた現エースの渡辺麻友が主演する『戦う! 書店ガール』(フジ系)。

 しかしコラムニストの今井舞さんは、どちらの作品にも厳しい評価。

『ヤメゴク』はリーゼント頭で“オゥ、コラ!”と威嚇する北村一輝とか勝地涼、田中哲司といった脇役の出てくる場面は楽しんで作っている感じが画面から伝わってきて面白いのに、大島優子が出てくると一気に台無し。感情移入もできないし、強引なキャラ設定の背景にも興味わかない、無理に作っている感じしかないですね。

『書店ガール』のAKB48・まゆゆこと渡辺麻友は本が好きでしょうがない頑張り屋さんって設定ですが、ファンにも嫌われそうな残念な仕上がり。しかも書店という仕事モノなのに、アラフォーの稲森いずみが恋愛がらみでキーキー言うとか、見ている側が全然興味持てないことばっかりやっていて、肝心の書店あるあるが1個もないんですよ。職業を描こうとするなら、興味がない人も取り込めるようなネタを入れないといけない。なのに恋はダメ、まゆゆも腹立つ……とにかくどこに軸足置いて見ていいか、全然わからんですわ」

 昨年、『抱きしめられたい有名人』、『イケメン大賞』で1位に輝いた斎藤工が主演を務めるのが、『医師たちの恋愛事情』(フジ系)。

「『医師たち~』は斎藤工のエロありき。恋愛事情といっていますけど、ケータイの恋愛ゲームみたいな薄~い内容なんですよ。しかしイケメン俳優とか言われている某アイツとかなら、“こんなのやらないッスよ”って鼻で笑いそうな役をちゃんとやるんだから、斎藤工は偉いなぁ。

 あと『天使と悪魔─未解決事件匿名交渉課─』(テレビ朝日系)も剛力彩芽の主演ありき、とはいっても深夜枠、『相棒』の二番煎じみたいな内容というダメさでした……」(今井さん)