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発売中の『もしかして、崖っぷち?』(KADOKAWA)にはこのほかエピソードが満載

 昨年、芸能界に復帰したばかりの森脇和成。そんな彼が、ジェットコースターのような半生で経験した数々のエピソードを書き下ろした。

 その著書『もしかして、崖っぷち?』(KADOKAWA刊)では、森脇と有吉がコンビで経験してきた秘話なども紹介されているが、そこで明かされたのは「猿岩石」の命名方法について。

 たしかに、ウィキペディアで「猿岩石」と検索すると、コンビ名の由来は中学時代に有吉と森脇それぞれが片思いをしていた女の子のアダ名からつけられたことがその由来だと書かれている(3月8日現在)。出典は’97年に発売された『シェ猿岩石 猿岩石のおうち』(小学館刊)。

 だが、今回の著書によると、こうした経緯とは違った方法が明かされている。

《僕たちは、当時売れている芸人のコンビ名や名前を分析・研究し、そこにいくつかの法則があることを発見していたのです。①母音「a」から始まる ②「ん」が入る ③文字数が少ない》

 たしかに、この説明によれば、さんま、たけし、タモリ、爆笑問題などと売れている芸人たちの名前が当てはまるケースが多い。

 しかし、森脇らはこの3カ条だけでなく、さらにふたつの条件を追加したのだという。

 それは《④動物の名前を入れる ⑤造語である》のふたつ。理由は《動物の名前を入れるのは、売れた時にグッズがつくりやすいということ。そして、造語なのは、耳慣れない言葉のほうが記憶に残りやすいからです》と森脇は説明する。

 つまり、こうした分析結果が前提となり、中学の卒業アルバムで見つけた《当時、猿みたいな男と付き合っていたということからつけられた「猿女房」と、鼻の横に大きなホクロがあることからつけられた「ホクロ岩石」というふたつのあだ名》を合体したことでコンビ名「猿岩石」という名前が決まったのだ。

 そう、これまで通説になっていた“片思い”という設定は《若手らしく可愛いじゃろ》という判断で、すべては計算ずく。はじめて明かされた可愛らしくもなんともない、したたかな命名方法のほか、同書には多くのエピソードが綴られている。