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 映画『太陽』の舞台は21世紀初頭。ウイルスによって人口が激減した世界で、人類は2種類に分けられてしまう――。

 太陽の下で貧しく暮らす旧人類“キュリオ”を神木が、夜にしか生きられない新人類“ノクス”を古川が演じた。

 2歳から芸能界で活躍し続ける神木を古川は、“テレビで見ていた人”と話す。逆に、年齢では6歳下の神木は、古川の趣味に興味津津!? 可愛い呼び名とお忍びデートの一部始終を、こっそり教えてくれた。

神木「いちばん最初に会ったのは映画『脳内ポイズンベリー』('15年公開)の打ち上げでした。僕は結構、初対面からテンション高めに接してしまうタイプなのですが、嫌な顔ひとつせず対応してくれたのがありがたかったです」

古川「直接、共演するシーンがなかったけど話してみたかったんです。僕は逆に人見知りするタイプだから、満面の笑みで来てくれてうれしかったよ(笑)」

神木「大佐は、すごく頼りがいのある人だなって」

――大佐というのは?

神木「今回の『太陽』では古川さんが劇中でベレー帽をかぶっているので“大佐”と呼んでいるんです」

古川「僕はたまに“神木きゅん”って呼んでいます(笑)」

――朝と夜、真逆の時間を生きる役柄でしたが実際の2人は?

神木「僕は夜型です! 朝起きるのがすごく苦手。日差しが強くなくて、かろうじて明るい夕方から行動するのが好きです」

古川「僕も寝ないとダメな人間なので朝は弱い。楽しみなことは、“食”ですね。1日2食しか食べないから、何を食べるか、ものすごく考えるんですよ」

神木「僕は1日1食。家の冷蔵庫を開けたら水しか入ってないです」

古川「マジ? 自炊もしないの?」

神木「ほとんどしないです。お腹いっぱいになればいいんです。なので、特にこだわりもない」

――そこは真逆ですね。そんな神木さんを見てどうですか?

古川「冷蔵庫に水だけとか結構ありえない(笑)。僕は栄養管理もしっかりしたいし、サプリや青汁なんかも用意しています」

神木「大佐と住んだら、絶対健康になれますね」

古川「うん、料理作ってあげるよ」

神木「それいいなぁ。じゃあ、作ってくれている大佐の後ろで応援します!」

――プライベートでの交流は?

古川「1回2人で漫喫に行ったね」

神木「東京駅でお茶を飲んで、プリクラを撮った後でしたよね。自分がその時にハマっていたゲームを大佐に教えて」

古川「神木きゅんは僕が知らないことをいろいろ知っているから興味がわいたんです。あ、その時ハンバーガーとかジャンキーなものばっかり食べていた気がする」

神木「ハンバーガーとチャーハンだったかな? たぶん空腹で限界に達していたんだと思います(笑)」

古川「僕からしたら、まず漫喫で食事するってことが信じられなかったけど(笑)」

――ずっと話を聞いていたいくらい、いいコンビですね。

神木「この映画も、長く長く受け継がれていくような作品になったと思います。きっと、見てくださる方の年代ごとで感じることも違うと思うので、ゆっくり見ていただければうれしいです!」

古川「複雑な部分もありますが、大佐と神木きゅんの友情物語も、ぜひ楽しんでください」

映画『太陽』

 劇団イキウメの傑作戯曲が待望の映画化。昼と夜の世界に分断され、家族、親友、恋人……愛する人たちと引き裂かれてしまった人たちは、未来のためにそれぞれどんな決断を下すのか──。原作:前川知大、監督:入江悠。4月23日(土)より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー。

撮影/廣瀬靖士