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 宮藤官九郎が脚本と監督を手がけた映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(6月25日全国ロードショー)で主演を務める神木隆之介。

「拷問されるシーンは大変でしたが(笑)、今回は素に近いテンションで演じることができました。少しテキトーなところや楽観的な感じが大助と似ているんです」

 神木は不慮の事故にあい、ひょんな間違いから“地獄”に落とされてしまう高校生・大助を熱演している。自分と役の共通点は?

「モテたいと努力していたのが同じで、僕も高校時代はつねに“モテたい”と言っていました。大助がモテを意識して髪にピンをつけるのですが、これは実体験でアドリブです。男子は必死なんです!」

 大好きな女の子とキスしたい一心で、現世への甦りを目指す大助。鬼なのにお茶目なキラーK(長瀬智也)など、登場人物は個性的なキャラクターばかり。

「宮藤さんの作品って、人間の心のずるい部分が素直に描かれているんです。そういったところがありつつも、まっすぐ前に向かっているからかわいげがあるし、憎めない。すごく人間くさくていいなと思います」

 実生活でもスカした人より、少し“滑稽”な人に惹かれるそう。

「自分に正直で頑張っている人って、まっすぐでカッコいいと思います。僕自身、あんなにモテたいと言っていたのは“お前ダサいな。バカだな”と友達に笑ってもらうのがうれしかったからだと。本気でモテたかったら黙ります(笑)」

 恋や友情、ロックなど、いろんな要素が盛りだくさんの今作。なかでも生死が大きなテーマになっているけど、今、これを成せずして死ねないということは?

「部屋の掃除をしたいです。見られてはいけないものは特にないですけど(笑)。芝居のうえでは、社会人の役をやってみたいです。後輩には調子がいいけど、上司にはヘコヘコしてしまうような役。宮藤さん、そんなコメディーを作ってくれないかな(笑)」

撮影/佐藤靖彦