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 「炒め野菜に発がん性物質のリスクあり」という最新研究が内閣府より発表された。実は、栄養たっぷりの野菜であっても、調理法次第で毒にもクスリにも変わってしまう。

 肥満予防に効果的な食べ方とは?

 意外にも、動物性のタンパク質と脂質を摂取するのが肥満に効果的だとか。これは、脂肪を消化する胆汁や、膵液を上手に分泌させるため、と西台クリニック院長・済陽高穂先生は話す。

「動物性タンパク質といっても、四本足の動物を食べすぎるとがん細胞の発生・成長を促してしまうので、魚介で摂取するのがベスト。朝に、しじみやあさりの味噌汁や、エビなどの魚介スープを飲めば、身体が温まり代謝が上がりますし、消化を促す消化液を分泌させることができます」

 動脈硬化予防に効果的なものは?

「動脈硬化は、白血球の一部で身体の中のゴミを食べてくれるマクロファージが働きすぎて死んでしまい、死骸が蓄積することで起こります。マクロファージがゴミと判断するのは、血管壁にたまったコレステロールが活性酸素によって酸化したもの。コレステロールを増やさないようにして、活性酸素を減らすように心がけることが大切です」(済陽先生)

 コレステロールを下げるにはイワシ、サンマ、サバなどの青魚がベスト。青魚には良質なタンパク質のほかに、中性脂肪や悪玉コレステロールを下げるEPA、DHAが豊富に含まれる。

「ただし、EPA、DHAは熱に弱いため、刺身やカルパッチョなどで生のまま食べるのがおすすめです」(済陽先生)

 活性酸素を除去するためには、高い抗酸化力を持つポリフェノールの一種であるカテキンを含む緑茶や、ルチンを含むそばの摂取を。そばは、有効成分が溶けているそば湯まで飲もう。

 抗酸化力のあるねぎや代謝を高めるわさびなどの薬味も一緒に摂取すると、より効果的。野菜や果物たっぷりのしぼりたてジュースも有効だ。