健康志向やライフスタイルの変化から、ここ10年で規模が拡大中のノンアル市場。それに伴い、味の進歩もめざましい。
シーンや目的に合わせて“代用”から“選ぶ”時代に
「かつてノンアルビールというと、ビールに比べて味が劣っている印象でした。それが脱アルコール製法の導入や技術の進歩、海外からの輸入品が増えたことで本物に近くおいしい商品が身近に。価格も手頃なうえ、“トクホ”飲料まで登場し、代用ではなく“ノンアルがいい”という層が増えています」
そう話すのは、ビアソムリエの資格を持つフードコーディネーターの曽根小有里さん。特定保健用食品や機能性表示食品も増えているため、健康やダイエットを気にする人の選択肢のひとつにもなっている。
「ただし飲みすぎには注意。特にトクホ商品によく使われている『難消化性デキストリン』は、とりすぎるとお腹がゆるくなったり、体質によって合わない人もいるので1日1本を目安に。添加物が気になる人は無添加を選ぶといいですね」
サワーやハイボールテイストの商品も甘みの強いものから、辛口のものまで多彩に。
「甘いものはジュース感覚でそれだけで楽しめます。スッキリ系は食事に合わせやすいので、これからの季節は旬の夏野菜を使ったおつまみと合わせてみてはいかがでしょうか」
今回、ビール系とサワー系、ハイボール系の3種を飲み比べ。「リアル度」「おいしさ」 「コスパのよさ」の観点から通をうならせた1本をご紹介!
ビールテイスト部門
本物に近いおいしさを追求する商品が続々
《第5位》龍馬1865/日本ビール 146円(350ml)
麦芽100%2種のホップで通もうなるビール感
「モルト感がしっかり残っていて、麦の風味とコクが感じられます。後味には酸味もあってバランスがよく飲みやすい」(曽根さん、以下同)
添加物不使用。
《第4位》アサヒドライゼロ 泡ジョッキ/アサヒビール 148円(340ml)
泡立ち・味・喉ごしよし!お店気分が味わえるのも◎
「味や香りに苦みがあって、喉ごしもしっかり。飲んだ後の爽快感もビールらしく、なによりジョッキ風に楽しめるのが高ポイント」
