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出会われてから1年後、「お妃候補」が美智子さまひとりに絞られたころの両陛下(軽井沢・'58年8月)

 5月12日に都内で開かれた「軽井沢国際テニストーナメント」(軽トー)の100年記念展示を観賞された天皇・皇后両陛下について、「両陛下はご自分たちの若いときや、皇太子さまや秋篠宮さまがプレーする写真に見入って“懐かしい”などとおっしゃっていました」と話すのは宮内庁担当記者。

「軽トー」は、長野県軽井沢町で開かれているテニス大会で、両陛下は結婚前から試合に出場されたことがある。

 軽井沢のテニスといえば、両陛下の“出会い”のきっかけになったことは有名だが、80歳を越えた現在もなお「現役」を続けられている。

 冒頭の宮内庁担当記者が説明する。

「両陛下は、5月19日に日帰りで熊本地震のお見舞いをした後の21日と22日の土日に、皇居内のコートで1時間ほどテニスをプレーされたとのことです」

 週末に時間があるときは、陛下の運転で、宮内庁職員用のテニスコートまで車で移動し、職員たちと汗を流されることが多いという両陛下。

 美智子さまはここ数年、「頸椎症性神経根症」で左肩から左手に痛みが出ることも。

 昨夏の心臓検査では心筋虚血の症状があり、激しい運動を控えていた時期もあったが、ご負担にはならないのだろうか─。

「現在でも公務でお忙しいなか、両陛下はそれらを一時忘れて、ボールを追いかける楽しさを味わうことができるテニスをおやめになることはないと思います。陛下がご病気の関係で、運動が必要な状況にあるせいか、美智子さまがテニスで身体を動かすことをおすすめしているところもあるようです」

 と「気分転換」や「健康維持」の面から、美智子さまがテニスを続ける理由を語るのは、両陛下のテニス仲間、織田和雄さん(80)。陛下は'03年に前立腺がんの手術をして、以後のホルモン治療の過程で適度な運動が必要とされている状況だ。

「両陛下は毎年5月5日に東京ローンテニスクラブで、テニス仲間とプレーをして旧交を温めることを楽しみにされています。今年もお越しになり、ミックスダブルスと男女のダブルスを楽しまれました」(織田さん)