「技術の習得ができる点は気に入っています。でも、仕事量に対して人手がまるで足りない。だから有給も取りづらいんです。“なんで休むの”と聞かれるし

 体調を崩しても休ませてくれない。自己管理ができていないと責められるため、みちるさんは熱があっても働かざるを得なかった。

 それでも1年目の昨年は、社会人ってこんなものなのかなと思っていた。そして迎えた2年目の今年、ちょっとおかしいんじゃないかと思うようになった。

「夫の祖父が亡くなって、葬儀と通夜に出席するため休みを2日もらいたかったんです。“おじいちゃんだし、(休むのは)1日にならないの?”とかなりシブられました。それも、何度も。承諾してからも“どうにかならない?”と繰り返し言われましたね」

 社会人2年目の今年、結婚。仕事と家庭の両立はプレッシャーが大きい。

「夫のほうが帰って来るのが遅いので、食事の支度は必然的に私がやることに。仕事も始めたばかりだからいっぱい、いっぱいで。夫としょっちゅうぶつかっていましたね。家事、こんなにできない! って

 いま気がかりなのは子どものことだ。来年は30歳。できれば早いうちに欲しい。

「来年で3年目。3年は働いてほしいと口約束した期間が過ぎたら、ほかの病院に移るつもりでいます」