もつ鍋のなかにちゃんぽん麺を入れた“もつちゃんぽん”を来場者へ配る。和やかな雰囲気に、リラックスした笑顔
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─それでも続けているのは、演技への愛ゆえ。ご自身でいいと思えた作品は?

映画『団地』で阪本順治監督が、宇宙人の役にキャスティングしてくださったんです。それを見た方に、“初めて僕という素材が生かされた気がする”という意見をけっこういただきまして、なんかこう自分の中にある、理想と現実の狭間でおぼれそうになっている感じが、異星人にぴったりだったのかなと。

 それを阪本監督が感じてくれているのは、すごく幸せなことだと思います。矢崎仁司監督の映画『無伴奏』というのは、ちょっとエキセントリックな役ではありました。本人はまっとうだと思って、なにかこう、ちょっと疑問を持ちながら生活している。そんな人間と、普段の僕がリンクするというか。自分の思う作品と、世間様の評価は違うと思うんですが、この2つの作品の監督やスタッフに出会えたことは、感謝しています」

─今後の野望はあるのでしょうか?

「もちろん、いろいろありますが『cinéma bird』の“バード”は、自由の象徴でもあると思っているので、ほかのプロジェクトと融合してもいいかもしれないです。個人的には、今年の春にお寺で開催した移動映画館が自分の中で腑に落ちたんです。

 騒音問題とか大丈夫かなと不安だったのですが、和紙のすごさというか、障子で音が保たれた。そこで、フランス映画を上映したんです。これってトラディショナル・ジャパニーズシアターなんじゃないかなと思って。どこのお寺も映画館になる。全国のお寺さんに気づいてほしいですし、うちでもやりたいっていう人が現れたらいいなと思います」