小学3年生の息子と、小学校1年生の娘がいます。テレビでエッチなシーンが流れると、気まずい空気になり親のほうがしんどいです!

 これこそ、家庭ごとに対応が分かれる問題でもある。

「パパとママが日常的にチューをするような家なら、“愛し合ってるね” のひと言ですむこともあるでしょう。でも、あからさますぎるならば、“ママが見たくないから、チャンネルを変えていい?”と言ってOK。この“ママが(私が)”という主語を使うと、親の思いを伝えやすくなるので、オススメです」(やまがたさん)

 いきなりラブシーンを否定する言動は、当然避けよう。

「否定するほど、隠れて見るようになりますからね(苦笑)。性をポジティブにとらえる親の姿が、子どもの健全な性生活のベースになります」(おおたさん)

コンビニに行くと、小2の息子が成人コーナーを気にしてチラチラ……。もう興味があるんでしょうか?

「子どもが性に対して興味を持つのは、自然なこと。“見てはダメ!”と排除しても、この先、何度もそういった場面は出てきます」(おおたさん)

 しかし、実際に足を運ぼうとするなどの行動があれば、ひと言声はかけるべきなんだそう。

「“あれは大人の世界だから、あのコーナーにまだあなたは入ってはいけないの”と教えてあげてください。必要なのは、性をタブー視することではなく、性を理解させることなんです。そうすることで将来、息子は健全な性倫理を育てることができます」(同)

小学3年生の娘の友人宅は、ちょっと無頓着で部屋の中にAVやエッチな本が転がっているそう。これはどう対応したらいいの?

 家庭によって、性に対するアプローチはそれぞれ。頭ごなしに否定するのはNGだ。

「“そんな子と付き合ってはダメ”とはやはり言えませんよね。“あなたはどう思う? ママはそういうの苦手だな”と、自分の気持ちを伝え、“そういうものは大人が見るものなんだよ”と教えて、様子を見るのがいいのでは」(やまがたさん)

 また、これをきっかけに性の話をするのもいいという。

「報告してくれたということは、親子のコミュニケーションがうまくいっているということ。目につくところに置くのは“わが家では”マナー違反だとか、AVやエッチな本の中身は現実的ではないとか、そういった話を子どもとしてみましょう」(おおたさん)