
《これから残りの人生をどう生きていきたいかを考えるようになった時、ここで一度立ち止まり、この先をもう少しゆっくりと歩んでいきたいと思うようになりました》
アパレルブランド『メゾン ド リーファー』をプロデュースする梨花が3月2日、自身のインスタグラムで国内と台湾にある8つの店舗すべてを閉鎖することを発表した。
若槻千夏や辺見えみりなどアパレルブランドをプロデュースする芸能人は数多くいるが、梨花は出色の存在だった。
「芸能人プロデュースのものは話題にはなるものの、最終的にはどうしても飽きられてしまいがちです。一方、梨花さんは'12年4月、東京・代官山に1号店をオープン後も着実に売り上げを伸ばし、都内だけでなく福岡や名古屋、さらには台湾など海外にも店舗を増やしていきました」(ファッション誌関係者)
人気ブランドの突然の撤退は多くのファンを驚かせたが、店舗で働くスタッフも同じだったという。
「店舗が増えて、今年に入って海外事業もスタートしたばかり。そんななかで全店舗撤退というのは、あまりに突然でスタッフもみんな困惑していますよ」(店舗関係者)
「この前と言ってることが違うじゃん」
しかも、全8店舗のうち閉店の日取りが決まっているのは横浜店のみ。ほかの店舗は“年内”としか決まっていないというのも異例といえる。
「それだけ急なことだったということです。撤退の発表が梨花さんのSNSで行われたことからもわかるように、彼女の考えが強かったんですよ」(同・店舗関係者)
店舗のプロデュースをライフワークとまで言い切っていた梨花。ブランドに対して、強いこだわりを持っていたという。
「梨花さんは、制作途中で作りたい商品が変わることもよくありました。あとは細部を調整するだけ、というサンプル段階になって、仕様をイチから変えるなんてこともしばしば。“この前と言ってることが違うじゃん”と嘆くスタッフもたくさんいましたね」(同・店舗関係者)
そうしたこだわりが多くの人の支持を得ていたのだろうが、ブランドの経営にとっては妨げとなった部分も。
「利益を上げるために、'16年から一気に店舗を増やしていきました。多店舗展開していくには客層を意識しながら柔軟に商品開発したり、そこで働く人たちの教育など、初めは行き届かないことも多々あります。ブランドのプロデューサーは梨花さんですが、経営していくのはあくまで会社。その方針の違いに彼女がついていけなかったんだと思います」(別の店舗関係者)
経営を行う株式会社ジュンに問い合わせたところ、
「彼女のコメントがすべてとなりますため、取材はお断りさせていただいております」
芸能人ブランドの地位が確立しつつあっただけに、残念な結末となってしまった。