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ー 控えめでいい子、頭もよかった
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ー 「男ができたぐらいしかない」

 21日、名古屋地裁が自宅の庭に嬰児の遺体を土中に埋めた罪を問われていた職業不詳の皆川琴美被告(29)に対して懲役1年6か月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡したと報じられた。

 被告は起訴内容を認めており、名古屋地裁は「風俗店で避妊せずに妊娠したうえ、出産後周囲に相談もしていない。短絡的な犯行と指摘せざるを得ず、酌むべき事情はない」と指摘したという。
 
 週刊女性PRIMEは逮捕直後、被告の地元を取材して、その生い立ちを追いかけた。おとなしくて真面目、子ども好きで保育士を目指していた優等生に一体何があったのか。

(以下は、2023年4月21日に配信した記事の再掲載です)

◆   ◆   ◆

「おとなしくて真面目な人だったから、びっくりですよ」

 愛知県常滑市にある容疑者の実家の近隣住民は、驚きを隠せない様子でそう話した。

 愛知県警常滑署は4月18日、同県名古屋市中区に住む職業不詳の皆川琴美容疑者(29)を、実家の庭に嬰児(えいじ)(年齢不詳の女児)の遺体を土中に埋めたとして、死体遺棄の疑いで逮捕した。

「18日の午前中に庭の草むしりをしていた65歳の母親が発見して、容疑者の弟に連絡。その後、弟が110番通報した。遺体は裸のままピンク色のタオルに包まれていた。警察は容疑者が4月中旬に遺棄したとみて捜査中です」(全国紙社会部記者)

乳児の遺体が遺棄されていた実家の庭
乳児の遺体が遺棄されていた実家の庭

 警察の取り調べに対して、皆川容疑者は、

「間違いありません」

 と素直に容疑を認めているという。いったいなぜ、こんな悲惨な結末になったのか。

 皆川容疑者は常滑市で共働きの両親の間に生まれた。

控えめでいい子、頭もよかった

「父親は会社員で、地元の子どもたちにサッカーを教えるような活発な方でした。琴ちゃんは幼いころから控えめないい子で、成績も優秀でしたよ」(近所の住民)

 容疑者は地元の公立の小・中・高校に通っていた。

「母親はパート勤めしながら琴ちゃんを車で高校まで送っていました。娘に甘い印象がありますね」(同・住民)

 高校卒業後、私立の中部大学幼児教育科へ進学したが、

「父親が精神的な病気で働けなくなったのよ。だから、大学には奨学金を借りて行かせていた。母親は懸命に家計を支えていた」(母親の知人)

 大学時代、容疑者は弓道部などで青春を謳歌し、卒業後は同大学に職員として就職。その後、実家からそれほど遠くない保育園に保育士として勤務した。

 ところが、ここ数年で変化があったという。