目次
Page 1
Page 2
Page 3
Page 4
昨今、円安傾向が続く為替の動き。庶民にとって、欧米への海外旅行は「高嶺の花」となりつつある。芸能界の「教育ママ」たちに人気の「子どもの海外留学」にも影響大。実際、この円安の影響でどれほどかかるのか、なぜそこまでして行かせるのか。そこには一般人にはうかがいしれない事情があるようで―。
円安で留学費用が1.5倍に
ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さん(55)が、先頃テレビで「年間100本ものコンサートをこなしているのは子どもたちの学費のため」と告白。2人の息子は現在アメリカに留学中で、「もともと高いのに円安だから1.5倍になっちゃって」と訴えた。
音楽家としてはもちろんタレントとしても引っ張りだこの高嶋をして、「(そうでもしないと)学費が払えない」と言わしめるとはいかほどか。今の時代、子どもが海外留学するとはたしてどのくらい費用がかかるのか。
「アメリカのボーディングスクール(全寮制の寄宿学校)に留学した場合、年間1200万円くらい必要になります」
と言うのは、留学コンサルサービス『KITE/E-コンシェルジュ』代表の関根俊輔さん。その費用の内訳は、
「学校に支払う額が約800万円で、そのほかアクティビティーやスクールトリップなど別途費用がかかるものもある。さらに現地での生活費に、年4回の長期休暇のときは寮が閉まって日本に帰ってくるので渡航費用が必要です」(関根さん、以下同)
高嶋さんの子どもたちは中学から留学しているというが、仮に年間1200万円かかるとして、中高6年間で7200万円。2人分でざっと1億4400万円必要になる計算だ。留学先の国によってもかかる費用というのはまた違う。
「アメリカ以上に高いのがイギリスで、日々の生活費もアメリカの倍近いので、年間1500万〜2000万円くらい必要になるでしょう」