2月16日、松本まりかが4月クールの日曜夜10時から放送されるドラマ『ミス・ターゲット』(テレビ朝日系)で主演を務めることが報じられた。
「松本さんは夜7時から11時というプライム帯と地上波ドラマで初主演となります。百戦錬磨の結婚詐欺師という役で、とあるきっかけから結婚願望を持つようになり、本気の婚活に励むラブコメディーです」(テレビ誌ライター)
松本が主演の座をつかむまでの道のりは、並大抵のものではなかった。
「14歳のときにスカウトされ、翌年にデビュー。同年代の宮崎あおいさんや蒼井優さんはすぐにスター街道を駆け上がった一方で、松本さんは鳴かず飛ばず。年に数回ほど舞台に出演し、ドラマのオファーは単発のみ。仕事がない時期が20年ほど続きました」(スポーツ紙記者、以下同)
長年の下積み生活で精神的にも追い詰められた。
「25歳のときに一念発起して、1年間イギリスに留学。“未熟な自分には遊ぶ資格がない”と、勉強してばかりの日々を送りました。プライベートで友達と遊んでいても“女優として半人前なのに……”との思いに苛まれて、心から楽しむことができなかったそうです」
転機となったのは、2018年に放送されたドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)。
「持ち前の甘いフェイスと声を武器に“あざとかわいい”不倫妻を演じました。不倫相手をストーカーさながらに追い回すという狂気的な演技が話題になって、一気に知名度を上げました」(前出・テレビ誌ライター、以下同)
30代半ばにして日の目を見ることとなったが、その後も“順風満帆”とはいかなかったようだ。
「嫌われるのが怖い」と涙した
「役のイメージで女性ウケが悪く、すぐには仕事は増えませんでした。その後、演技の仕事だけでなく、情報番組やバラエティー番組などにも挑戦。“仕事がすべて。プライベートを削るのは当然”と、仕事に没頭しました」
そのかいあって多忙を極める現在に至るが、精神的に不安定な時期もあったようだ。
「2021年に放送されたTBS系のドキュメンタリー番組『情熱大陸』では“嫌われるのが怖い”と、涙しました。2022年にはSNSに《別に悲しいわけでもないんだけど。ただ涙が出る》《久々の休みに自分が何をしたいかすらわからない》などと投稿し、ファンからは心配の声が上がりました」
よくも悪くも仕事にストイックすぎる松本。ドラマでは婚活に励む役どころながら、私生活の恋愛は“おあずけ”のようで……。
「役者として一人前になるまでは、恋愛や結婚はできないといった覚悟を明かしていました。松本さんにとって自分が満足する仕事をして、自立することが結婚への最低条件みたいですね」
主演ドラマが大成功すれば、松本のリアル婚活もスタートするのかも?