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約5年ぶりにTBSの火曜ドラマ『対岸の家事』で主演を務める多部未華子
《対岸の家事みて涙がでる。これはみんな気持ちがわかるから》
《江口のりこさんが演じてる礼子はまさしくわたしたち。夫も上司もまったく出てこない これがまじでリアル》
SNS上で多くの女性視聴者から共感の声が湧き出たドラマ『対岸の家事』(TBS系)。初回放送はTVerでの再生回数が400万回(2025年4月1日~4月15日)を突破した。
繊細に描かれた心情
「第1話は特に子育て世帯の話だったので、子育て世帯以外の人にはピンとこないんじゃないかと思っていたんです。でも、いざ放送してみたら、独身の方など属性関係なく、多くの人に見ていただけたのは意外でした。とてもありがたく感じています」
と話すのは、原作小説『対岸の家事』(講談社)の著者である朱野帰子先生。
専業主婦、ワーママ、育休パパ、不妊治療中の主婦といったさまざまな立場の人物の心情を繊細かつ的確に書けるのはなぜなのか。
「私の中にあるいろんな部分を切り分けて、それぞれの立場に反映させています。
例えば、官僚である中谷(ディーン・フジオカ)というキャラクターの、“こうあらねばならない”という硬直的な考えが私にもあって、それを極端な形でストレートに表したのが彼です」(朱野先生、以下同)