7月5日放送の音楽特番『THE MUSIC DAY 2025』(日本テレビ系)で“ヒスブル”ことHysteric Blueの楽曲が披露され、話題を呼んでいる。
過去の全作品が回収されて廃盤に
「歌おう! 私の青春バンドソング」のパートで、AKB48、SND48の元メンバーでタレントの野呂佳代と、ヒスブルのヴォーカルだったTamaがコラボし、ヒット曲『春~spring~』を歌い上げた。
日テレで歌うのは23年ぶりだというTama。SNS上には感嘆の声が並んだ。
《まさかヒスブルを地上波で聴ける日がまたくるとは…》
《ヒスブルの曲が地上波で聴けることないだろうと思っていたからまた音楽番組で聴けたの感動。ありがとう野呂ちゃん》
《春は私の青春》
ヒスブルが“青春の思い出”だった視聴者も多かったようだ。ヒスブルの歴史を音楽ライターが語る。
「ヒスブルは大阪のストリートライブ出身のバンド。1998年にシングル『RUSH!』でメジャーデビューを果たします。この時点でヴォーカルのTamaさんはまだ高校3年生でした。プロデューサーは“ジュディマリ”ことジュディアンドマリーや、“エレカシ”ことエレファントカシマシを手がけ、2014年に亡くなった佐久間正英さん。今回披露されたセカンドシングルの『春〜spring〜』が大ヒットして、99年には『NHK紅白歌合戦』にも出場しています」
ヒスブルは人気絶頂期の2003年9月に活動を休止。ファンからは復活を望む声も多かったが、それは永遠に叶わぬ願いとなってしまったと前出の音楽ライターが続ける。
「2004年3月にギター担当だったメンバーが、強姦と強制わいせつ容疑で逮捕されたのです。帰宅途中の女性を待ち伏せして自宅に押し入るなど、9人の女性に被害を与えたきわめて悪質度の高いものでした。そのため、懲役12年の重い実刑判決を受けています。この事件を受けてバンドは活動休止ではなく“解散”を発表。過去の全作品が回収されて廃盤になりました」
事件を起こしたメンバーは2016年に出所後、社会活動にまつわる情報をTwitter(現・X)上で発信していたが、2020年にも女性の胸を触ろうとした強制わいせつ未遂の罪で再び逮捕され、懲役1年2か月の実刑判決を受けている。
一連の事件の影響か、現在に至るまでヒスブルの各作品はサブスク解禁されておらず、“幻の楽曲”となっていただけに地上波でのオンエアに驚きの声が相次いだのだろう。