開幕前の4月6日には会場内でメタンガスが基準値を超えて検出されたり、当初想定されていた費用の倍近い会場建設費を含む関連費用が13兆円に達すると報じられたことなどが問題視されていた大阪・関西万博。
システム面でもフードコートが有料指定席を採用することなどに賛否の声があがっていたが、開幕から1か月以上経過した5月16日の時点で来場者数は300万人を超え、盛り上がりを見せている。
開幕以降トラブル続き
「とはいえ、開幕後に問題がなかったかといえばそうではなく……。“並ばない万博”を標榜していたにもかかわらず、開幕初日には入場ゲートで長時間待たされる人が続出。また、当日は雨が降っていましたが雨風をしのげる場所もなく、雨ざらしの中で並ばないといけない事態に不満の声も出ていました」(全国紙社会部記者)
開幕当初の行列は、万博会場内の混雑によって携帯電話の通信が繋がりにくくなり、入場に必要なチケットのQRコードが表示されにくくなったことが原因のようだ。トラブルを受け、万博側は「入場へのスムーズな運用改善に努めるとともにQRコード表示用のWi-Fiを整備する」と発表。
しかし、そもそもチケットをQR表示することは開幕前から決まっていたこと。万博の発表に《今どきWi-Fiもまともに使えないイベントって……》《Wi-Fiの整備なんて開幕前にやっておくべきでしょ》と批判の声が出るのも無理はない。
「4月22日には、会場内で警備員が来場者に土下座をしている様子がSNSで拡散され、“万博の警備員”がXでトレンド入りする事態に。また、4月26日には会場内をデモ飛行している“空飛ぶクルマ”の機体の一部が破損し、落下するというトラブルもありました。機体自体は無事に着陸しましたが、デモ飛行は当面の間、中止となっています」(前出・社会部記者)