高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁をきっかけに、日中関係に緊張感が走っている。
11月17日、中国で上映が予定されていた『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』と永野芽郁と佐藤健がW主演を務める『はたらく細胞』の公開が、当面見合わせになったと共同通信が報じた。
担当者は「正式には通知を受け取っていない」と困惑
それを受けて14日に中国本土で大規模公開され、17日までに興行収入が4億元(約87億円)を叩き出した『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の打ち切りを懸念する声も出ている。
「内容が問題視されて中国での公開が禁じられた作品はありますが、親子向けのエンタメ作品の公開が見合わせになるのは異例。日中関係に緊張が走っている状況とはいえ、日本国内では中国の作品が上映禁止になることは考えられません」(全国紙社会部記者)
日本の11人組のボーイズグループ・JO1も、28日に中国で予定していたファンイベントの開催中止を発表。エンタメシーンにも影響が出始めている。
日本の人気作品はこのまま中国で上映ができなくなるのだろうか? 『クレヨンしんちゃん』を製作するシンエイ動画に問い合わせると、担当者は困惑しながらこう回答。
「現地の配給会社に確認をしたところ、当局からは正式には通知を受け取っていないとのことでした。そのため現段階では何もコメントできません」
『鬼滅の刃』のプロモーションを担当するガイエは、
「お答えできません」
との回答に留まった。
「『SLAM DUNK』の“聖地”である江ノ島電鉄・鎌倉高校前の踏切前に中国人観光客が殺到していることからもわかる通り、中国でも日本アニメは人気が高く、アニメ映画のセールス担当者も中国市場にかなり力を入れている状況。公開見合わせが続くようであれば、配給会社にとってかなり痛手になるでしょう」(映画ライター)
作品を楽しみにしている中国のファンのためにも、予定通り公開してほしいがーー。











