神様を詣でるときには平和と幸せを祈る気持ちで
古代の日本人は、山や海、湖、大きな石や大木といった大自然の中に神が宿ると考えていました。人々が集い、神に感謝や祈りを捧げた場所につくられたのが「神の坐す所」である「神社」です。
「神様にいろいろなお願い事をしたいと思う人は多いでしょう。でも、実は神様は我欲むきだしの願いを聞き届けてはくださいません。私たちの生活の安定と繁栄には国家安泰が不可欠です。神様への感謝の気持ちを持ち、平和と周りの人たちの幸せをも祈ることが、結果的に自分の運を上げることにつながるのです」(西邑さん)
箱根神社と九頭龍神社を訪れて神様に感謝を伝え、御神徳を授かりましょう。
箱根神社 国内外から多くの人が訪れる
古来より、関東総鎮守箱根大権現と尊祟してきた名社で、開運厄除、心願成就、交通安全に御神徳の高い運びらきの神様として信仰されています。
御祭神の瓊瓊杵命(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなのさくやひめ)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を総称して、箱根大神様と呼びます。各皇族方や政財界人が参拝する神社でもあり、多くの参拝者が訪れています。
アクセス:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
九頭龍神社新宮 箱根神社との両者お参りがすぐに実現できる
九頭龍神社新宮が建立されたのは平成12年元旦。芦ノ湖の湖心近くに御鎮座されている本宮より御分霊を奉還し、鎮祭されました。
参拝経路が大変な本宮よりもお参りがしやすく、箱根神社との両者参りもすぐに叶うお社です。本宮、新宮ともに同じ九頭龍大神様が祀られているため、その御心も御神徳と同じです。
アクセス:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
九頭龍神社 女性から絶大な人気を誇る
九頭龍神社本宮は、人々を苦しめていた毒龍を箱根大神の霊力を授かった万巻上人が調伏し、九頭龍大神として蘇らせたという、芦ノ湖の九頭龍伝説を伝える龍神信仰の聖地。御祭神の九頭龍大神は、開運隆盛をはじめ、金運守護、商売繁盛、縁結びの神として崇められています。
アクセス:芦ノ湖畔に建立されているため、伊豆箱根船舶の窓口でフェリーの乗船券を購入しましょう(往復で1000円)
開運神社ナビゲーター 西邑淸志さん
平安時代から続く神社祠官の家系に生まれる。國學院大學神道文化学部神職課程卒業。神社本廳 正階位。「西邑淸志神社参拝の会」の主宰や、神社、神様に関する作法の講演なども。著書に『神社で神さまとご縁をつなぐ本』(永岡書店)、『神さまへの願いの届け方』(かんき出版)など。