SODクリエイト社外取締でAV監督の溜池ゴローさんはこう指摘する。
「僕のいるAV業界には、現在、東大早慶から高卒まで、好奇心の強い学生が面接にやって来ます。そういう学生に接してみると、大学に通ったほうがいいとは感じます。というのも、高校卒業と同時に就職や専門学校に進学すると、お金を稼ぐスキルがすぐに研磨される一方で、大学生が持つ時間の“余白”が、“働く”という意識で埋まってしまい、自分の可能性を減らしてしまう気がする」
学生時代は、世の中を“働く”とは違う目線で眺められる貴重な時間だとも語る。
「質の高い大学であればあるほど、濃密な出会いや可能性が生まれてくる。また大学に入ったから勉強は終わりではなくて、入ってから、社会に出てから、何をするかが大切なのではないでしょうか。サポートする立場の親御さんも、それは肝に銘じてほしいと思います」