本性まるだしな“動物ウンチク”

■ゾウ:意外と繊細で敏感な足の裏

 ゾウは足が器用で、特に足の裏は非常に敏感。足の裏で感じ取った刺激が耳まで伝達されるため「ゾウは足の裏で音を聞く」とたとえられる。非常にデリケートで、足の裏の柔らかい部分はケガをすると化膿しやすく、最悪の場合、死につながることもある。

■キリン:恋に破れてオス同士で濃厚交尾!?

 1頭のメスをめぐって、オス同士は首をしならせてガンガンぶつけるような激しい戦いをする。決着がつかないとオス同士で口づけしたり、首を舐め合ったりとイチャイチャし始める。オス同士のケンカの興奮を性的興奮と錯覚するためではないかといわれている。

■チンパンジー:頭も身体能力も人間超え!?

 チンパンジーと人間は遺伝子が4%ほどしか違わない。さらに、賢いだけでなく身体能力にもすぐれ、握力はなんと成人男性の7倍以上強く、300キログラムを軽く超えるといわれる。あごも発達しており噛む力も強烈。木の実どころか人の指も簡単に噛みちぎれるほど。

■オランウータン:嫉妬深く、根に持つ性格

 オランウータンは異性の飼育員に恋をすることがあり、意中の飼育員が奥さんや恋人と一緒に歩いているのを見ると、翌日からやきもちで大変なことになることがある。機嫌が直るまで、寝室に引きこもって出てこなくなることもあり、飼育員を手こずらせる。

■レッサーパンダ:2本足立ちはみんなできる!

 2本足で立つレッサーパンダが人気になったことがあるが、レッサーパンダが立つのは普通のこと。歩くときに足の裏を全部地面につける蹠行性(しょこうせい)なので、2本足で立っても安定感があるのだ。そのかわり、2本足立ちの姿勢で走ることはできない。

■カンガルー:乳首が成長して赤ちゃんになる!?

 赤ちゃんは顔に口があるだけの未熟状態で生まれる。赤ちゃんは前足のツメを使ってお母さんのおなかの袋に入り、その中の乳首をくわえると乳首と一体化。それが次第に成長して赤ちゃんらしくなる。その様子から昔は乳首が成長して赤ちゃんになると考えられていた。

■ライオン:たてがみが立派なほどモテる

 子どものころはたてがみがなく、性成熟とともにたてがみが生えてくる。オスのたてがみは、テストステロンという男性ホルモンと関係があり、このホルモンが多いほどたてがみがフサフサで黒くなる。また、そうしたライオンのほうがメスに選ばれる率が高くなる。

知っておきたいゾウの豆知識

 北澤先生はゾウが大好き♪

「ゾウは基本的にはいい子なんですが、獣医は痛いことをする嫌な人だと思って、攻撃をしてくることがあります。僕も嫌われたものです。獣医だけでなく飼育員や事務員などもユニフォームからスタッフだと見破ることがあります」

 ゾウは賢いのだ!

 ちなみに、ゾウのウンチはバレーボール大のものが1個2~3kgぐらい。これを1回5~7個も出す。おしっこの量は計測不能だが、これも大量。たくさん飲んでたくさん排泄。ゾウはダイナミック!

水やりやエサやりの時間は要チェック。時間が近づくと、ゾウが期待してソワソワしてくる。飼育員の姿を見ると「水ちょうだい!」と活発になるのもおもしろい観察ポイント
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撮影協力/よこはま動物園ズーラシア

<プロフィール>
北澤 功先生◎酪農学園大学獣医学科卒業。長野市での動物園勤務を経て、『五十三次どうぶつ病院』を開業。近著に『獣医さんだけが知っている動物園のヒミツ 人気者のホンネ』。

<Infomation>
北澤先生が案内する「一味違う動物園めぐり。サルに注射された獣医から学ぶ『動物の不思議な生態』」ツアーを、2017年7月30日(日)、上野動物園にて開催決定。参加費は2000円(入園料別)。申し込み・問い合わせはTABICA(たびか) https://tabica.jp/