早坂信哉先生 撮影/竹内摩耶
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欲張りすぎないのが温泉巡りのポイント

 温泉旅行では、モトをとろうと何回も入ったり、あちこちハシゴしたり。そんな経験をしてる人も多いはず。

「温泉では欲張らないことが大切(笑)。温泉入浴は本来は1日1回でいいんです。せっかく旅行で来たなら2~3回はいいかと思いますが、それ以上入ると、泉質によっては、皮脂が取れすぎて肌がガサガサになるなど、逆効果になってしまうことも。入浴時間も汗をかいたら、いったん出るようにしましょう」

 NGは、温泉に浸かりながら、湧き出してくるお湯をすくって飲むこと。

浴用と飲泉の許可は違うものです。飲んでいいのは、飲泉の許可があるもののみで、飲用のスペースで既定の量を飲んでください。飲泉の許可がある温泉宿のお湯でも、浴室のものは飲んではいけません

温泉の湧出量&お湯の新鮮さが大切

 いい温泉選びのポイントとして早坂先生があげるのは、豊富な湧出量。

「湧出量は脱衣室に掲示してある温泉分析表に記載されています。目安は、宿の宿泊客数と同じ湧出量。100人泊まれる旅館なら毎分100リットル分の湧出量があればいい温泉といえます」

 もうひとつは、管理が行き届いているかどうか。

温泉水にもエイジングという言葉がありまして、10時間、20時間使い続けると、成分が変化してきます。何十時間も使いまわしている温泉だと、成分表にある内容と違ってきている可能性があります。管理具合については、浴槽や浴室がきれいに整えられているかどうかで、判断できるかと思います

 野趣あふれる天然の温泉は、源泉に近いから効果も高そう! でも、早坂先生は心配な面もあるという。

放置された野外のお湯には雑菌が繁殖していることもあります

 夏の休暇の温泉選び。あなたは泉質で選ぶ? 海、森など場所で選ぶ?

※全国7500か所の温泉に浸かってきた温泉チャンピオンの郡司勇さんに聞いた『目的別カラダに効く温泉はココだ』を、このあと15時に公開します。

<プロフィール>
早坂信哉先生◎東京都市大学教授、温泉療法専門医。日本健康開発財団温泉医科学研究所所長として各地の温泉と共同で研究を進めている。著書に『たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法』『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』など。テレビ、ラジオ、雑誌にも多数出演。