別名DQNネームといわれるキラキラネームの弊害

 こういった名前は、別名DQNネームの汚名を着せられることも。DQNの、つまり非常識な親につけられた名前と思われがちなのだ。同音異義語に不道徳な言葉があったり、「海月(くらげ)」「心太(ところてん)」のように、なじみはなくてもすでに使われている言葉もある。

 奇抜な名前は、子ども自身が自己紹介をするのが嫌で鬱になったり、いじめの対象になったり、受験や就職活動の際に不利になったりするケースもある。我が子が総理大臣になっても恥ずかしくないような名前をつけてあげることが大切。

 出産時のマタニティハイによって、または赤ちゃんがいくらかわいいからといってペット感覚で、いきすぎたキラキラネームに走るのは、待った!

名づけの方法論、基本的な疑問にお答え!

Q:使える漢字や、その読み方は決まっているの?

A:日常で使う漢字は基本OK。読み方はフリーダム。

 名前に使える漢字は常用漢字(2,136字)と人名用漢字(863字)の2種類。それらの漢字をどう組み合わせてどう読ませるかは、ルールがない。つまり、好きな響きの言葉に当て字ができるということ。

 または、好きな漢字を組み合わせ、適当な読みをつけるのもOKだ。ただし、1993年に注目を集めた「悪魔」君のように、行政が倫理面を考慮して、名前の届を受理しないケースもある。

Q:姓名判断はチェックすべき?

A:いくつもある流派によって運勢が異なるので、慎重に。

 姓名の総画数から5つの格数を導き出し、その人の人格や運勢、仕事運、結婚運などを占うのが姓名判断。画数によって運勢は大吉~凶までランク分けされるが、流派によってそのジャッジにはバラつきがある。

 姓名判断には約300もの流派がある。そう聞いただけでどの流派を選ぶべきかめまいがしそうだが、縁のある鑑定士やピンときた流派に出会えるか、リサーチをしてみる価値はあるだろう。

Q:親や夫婦の名前からとるのはよくないってホント?

A:特にいわれはなし!

 昭和の時代までは家長制度のもと、男児に父親の名前を継がせる意味合いが強かったが、現在は薄れている。また「親から一字とると親を超えられない」という説もあるが、特に根拠はない。親への尊敬の意を込めて、またその漢字が気に入っているから、という理由で選ぶ人は多い。

Q:誰かに相談すべき?

A:パパとママでイメージを固めるのが先決!

 今後どのように育ってほしいか、どんな大人になってほしいか、どんな幸せな人生を送ってほしいのか。お腹にいる間から夫婦でその願いをすり合わせておこう。また、親から字をもらうのか、イメージソースは自然か哲学か、はたまた生まれ月か。漢字優先か音優先かなども早い段階から話し合いたい。