妊娠から出生届まで、スケジュールを逆算して

 生まれてきた子の名前は、誕生日から14日目までに出生届に明記して役所へ提出しなくてはならない。赤ちゃんの顔を見てから命名したいという気持ちも分かるが、あらかじめ候補を選んでおくことをおすすめする。妊娠が判明したら、情報収集をスタートしよう。性別が分かる5~7か月あたりから候補を絞るのが吉。

 一般的には、生まれた日を1日目とし、7日目に「お七夜」といって命名式を行うことが多い。半紙に墨で両親の名と子どもの名前、誕生日などを記入する。ひと昔前は家族で祝宴を設けていたが、現在は命名式を両親だけで済ませ、親族へのお披露目はお宮参りで、友だちへの発表はSNSで、というパターンが増えている。

 イケてる名前をつけるための5か条

1)両親、夫婦間のコンセンンサス

 舅姑が名前をゴリ押ししてきてトラブルに、なんて話は今でもよくある。特に初孫だったりすると、両家に譲れない希望が生じてしまい、名づけバトルが勃発することも。後の育児のことも考えて、生まれる前に家族会議は必須。最終的には夫婦で決定する旨を、先手を切って宣言したほうがいい。

2)必須アイテムは名前辞典

 世の中には親を対象とした名前辞典、名づけ事典と呼ばれる出版物やwebサイトがあふれている。サイトを利用するのも良いが、一冊手元に置いてじっくり検討できる本があるといい。文字数や苗字との相性、気になる漢字を使った名前、好みの音の名前に使える漢字など、あらゆる関連の名づけのヒントが詰まっている。

3)姓名判断はwebで済まさない

 世の中には姓名判断サイトがあふれているが、信ぴょう性の低い内容のものも多数。もし字画にこだわるなら、名前の候補を挙げた上できちんと信頼できる鑑定士に依頼するほうが後悔せずに済む。

4)キラキラネームの境界線は

 ジャッジは難しいところ。義務教育までで習う漢字の読みをはみ出している、漢字を見ただけでは何と読むのか判断できず本人に確認が必要になる、となるとややキラキラかもしれない。固有名詞は時代とともに廃れる可能性があるので避けるのがベター。普遍的な意味のある文字や言葉を選びたい。

5)苗字、兄弟・姉妹との相性も考慮

 名前だけならかわいいのに、苗字と繋げて読むと言いにくい、別の意味が生じてしまうというケースはある。また、近年は兄弟・姉妹でリンクした名づけをするのも一般的に。ダイヤモンド☆ユカイの家は長男が頼音(らいおん)、弟が匠音(しょーん)。