木村さんが母親に反抗してしまったのは、どんなことか聞いてみると……。

「僕の母親はけっこう“ザザ”タイプで。小学生の時点で“僕のお母さんは、みんなのお母さんとちょっと違う”ってどっかで思ってて(笑)。授業参観で、クラスメイトの親御さんたちはみんな普通の格好をされてるんですけど、僕の母親だけ黄色のすっごく目立つワンピースを着てきて。恥ずかしいなって思いがあって“そういう服着てくるのやめてよ”って言ったのを覚えてますね。大人になってみると、こういう母親でよかったなって思うんですけど。

 今もすごく仲いいですよ。ほぼ毎年、家族旅行に行ったりします。舞台も毎回見に来てくれてますし。自分からは報告していないんですけど、今回も喜んでくれていると思います」

いつか戦争映画にチャレンジしたい

木村達成 撮影/伊藤和幸
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 今の俳優としての目標や夢は?

「今回、日生劇場に立てるのはとてもうれしいですし、夢がどんどん広がっていくなって思います。次は帝国劇場にも立ってみたいですし。これからどんどんいろんな作品に出て自分のポテンシャルを磨き上げたいと思いますね。あとは、戦争の映画にチャレンジしてみたいです。僕たち若い世代が戦時中の人を演じることによって後世につないでいかないといけないことだと思うので。そういう、なにか大事なことを伝えられるような役者になりたいです」

 多忙な木村さんのオフの楽しみは海外旅行?

「今年もオーストラリアや台湾に行きました。実は年内にも行く予定(笑)。行く前にあんまり計画は立てないで、現地の人と仲よくなることがいちばんの目的です。僕が俳優をしていることを知らない人たちと話してると、何者でもない自分になれるのが面白いんです。舞台は常にアウトプットだから、海外にインプットしに行ってるような感覚ですね」

 最後に読者にメッセージをお願いします。

「このインタビューを見て僕のことが気になって、舞台を見に来ていただけたらうれしいです。木村達成にしかできないジャン・ミッシェルを演じられるように頑張りますので、絶対に後悔させません!」

<舞台情報>

ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち~』

 

 ’83年にブロードウェイで初演。南仏サントロペのゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」オーナーのジョルジュ(鹿賀丈史)と看板スターのザザことアルバン(市村正親)は20年間同棲している事実上の夫婦。ジョルジュの息子ジャン・ミッシェル(木村達成)をアルバンが母親代わりとして育ててきた、そんなある日、最愛の息子が突然、結婚を宣言して……。男ふたりの夫婦愛とひとり息子への愛情が爆笑を誘う、家族愛を描いた傑作ミュージカル。

東京公演:’18年3月9日~3月31日@日生劇場/福岡公演:’18年4月7日~4月8日@久留米シティプラザ/静岡公演:’18年4月13日~4月15日@静岡市清水文化会館マリナート/大阪公演:’18年4月20日~4月22日@梅田芸術劇場メインホール
【公式サイト】www.tohostage.com/lacage/

<プロフィール>

きむら・たつなり◎1993年12月8日生まれ。東京都出身。180cm。’12年ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンの海堂薫役で俳優デビュー。以降、ライブ・スペクタクル『NARUTO‐ナルト‐』、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』など、話題の2.5次元舞台に出演。BSスカパー!のドラマ『弱虫ペダル』では総北高校の今泉俊輔を演じ注目されるなど活躍の幅を広げている。

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/伊藤和幸)