直撃取材に観念したのか、30分ほど持論を展開した西田だが……

「騙してない。それは違う」

 『週刊女性』が2月20日号で報じた、水野晴郎さんの愛弟子“ぼんちゃん”こと西田和昭氏が行った投資詐欺に関する記事

 取材当時、西田の自宅や携帯に連絡しても梨のつぶて。そこで、2月22日に彼の師匠であるお笑い芸人『ゆーとぴあ』ホープ師匠のライブを見に来たところを、ついに直撃取材した。

 事件は昨年1月、彼が権利を有するという映画200本を映像配給会社Xに譲渡すると1400万円が振り込まれるが、古い映画のために補修に300万円かかるとのこと。その費用がないので、150万円を投資してほしいとA氏に持ちかけたのだ。

「その際に、西田はX社との契約書を見せてA氏を信用させたのですが、実は全く内容の違う契約書だったのです。つまり、映画200本を譲渡するなんて、作り話だったんですよ」(A氏の友人)

 そこで、A氏は昨年12月に警視庁に詐欺罪で刑事告訴、受理されたという。

 だが、今回の直撃取材で西田は詐欺について否定する。

申し訳ないんだけど、逮捕状はいっさい出てないんですよ

 だが、『週刊女性』は逮捕状が出ているなどとは、いっさい書いていないのだが……。

「要するに、警察が動いてうんぬんかんぬんと。ということは、僕にとってとっても大変なことなので。わかりますか? 詐欺とかではなくて、今は弁護士を通じて一生懸命にやっているんですから」

 警察から事情を聴かれたりもしていないという。だが、西田は記事を見て、

「オレも心当たりあるから、いろんなことをいっぱいやって、借金抱えているし。だから、言ったんですよ。“あそこまで書かれているし、しんどいから弁護士のところにいかないといけないな”って。もともと、水野って警察関係なので……」

 と、9年前に亡くなった水野さんの名前を出し、あたかも警察とつながりがあるようなことを匂わせる。そして、こううそぶいた。

詐欺なんて意識ないもん。150万円だからね。これが1500万円とか1億5000万円とかならオレはわかるよ。でも、よく考えてください、日本映画批評家大賞をやっていて何千万円もお金を動かさなくちゃいけないなかで、150万円で詐欺してってあるわけないでしょ」

 そう語り、昨年まで歴史ある映画批評家大賞の代表理事である自分が、150万円ほどで詐欺をするわけはないと全面的に否定した。

 だが、A氏の友人はあきれた顔でこう話す。

「A氏から融資を引き出そうとしたときも彼は、“こんな金額で、映画批評家大賞を傷つけるわけがない”と看板をちらつかせていましたよ。つまり、代表理事なんだから150万円くらいじゃ逃げないから信用してくれということ。こうやって、どこでも同じようなことばっかり話しているんでしょうね」

 最近、西田が契約を結んだと主張するX社の顧問弁護士側から、

「彼と映画200本を譲渡する契約など存在しない」

 という正式な回答がされたという。警察は着実に証拠を固めつつあるが、はたして、捜査の行方は─。