奥さんと子どもが来ると、“嫌だ!”とか“もう帰ろう”とか言わなくなるんですよ。子どもがいる前だから、そこで“痛い”とかは言いたくないと話していました。みんな一緒に同じトレーニングをやって、家族全員でリハビリに臨んでいましたね

 '11年の再入院では、苦しいリハビリに心がくじけそうになることも。しかし、退院して自宅療養が始まると、心境の変化があった。翌年11月には、本誌のインタビューでそのことを語っている。

《病気のせいで仕事を減らしてリハビリに励んでいると、今まではそんな自分がもどかしかった。でも成長期の子どもたちと過ごす貴重な時間を神様から与えられた、と考えるようになったら、家庭での生活が、がぜん楽しくなってきた》

 一方で、'14年4月の『週刊女性』のインタビューでは、死に対する考えを語っている。

今も、死に対する恐怖心はやっぱりあります。いつまた再発するか分からないですから。でも、不安ばかり抱えて生きていても価値がない人生になってしまう。

 そこで生み出した言葉が『楽 我 生(=らくがき)』。我はなるべく小さく、楽しく生きるという意味を込めました。これを意識するようになって、生き甲斐も素直に感じられるようになりました》

 西城さんの生き方は、最後まであの歌唱スタイルのようなエネルギーに満ちていた。