大迫勇也

 コロンビア戦では香川真司のPKによる先制点の後、同点に追いつかれ窮地に陥った日本を救ったのが、勝ち越しゴールを決めた大迫勇也。

 鹿児島城西高校3年時に出場した全国高校サッカー選手権において、対戦相手の選手が彼をたたえて叫んだ、《大迫、半端ないって!》は、早くも今年の流行語大賞に推す声もあるなど、話題を呼んでいる。

コスプレは「ほんっとにイヤだ」

 しかし、本人は自分が変に話題になることを嫌うようなシャイな性格だという。

「サコ(大迫)も最初は、“頑張ります”しかコメントしないような青年でしたね」

 そう話すのは、大迫が高校卒業から海外挑戦するまで所属した、鹿島アントラーズを長年取材するサッカーライターの田中滋さん。

「だんだんと話すうちに、サッカーをよく知っている選手だなという印象を持ちました。フォワードなど前線の選手は感覚でやっているような人が多いですが、彼は全体を俯瞰してとらえたコメントをすることが多くなっていきましたね」(田中さん、以下同)

 鹿島の新人選手は、その年にチームが主催するイベントに、変装して参加しなければならないというちょっと厳しいルールがある。