さらに2人の“にわか”っぷりは、ゲームの実践で現れたという。

「長瀬は取材陣に、誰かやっている人はいますか? と自信なさげに確認していました。どういう意味なんでしょうか」

 と前出・情報番組ディレクターは苦笑い。続けて、

「実際、ド下手。特に長瀬に至っては、建物から自分を出すことができない。それを、自分がビビりだからそういう性格が出ちゃうって、取り繕っていましたからね。はっきり言って、当人たちがゲームを実践する必要はなかったでしょ。演出ミスですよ」

 その数日前、東京・銀座松屋では、『ウォルト・ディズニー・アーカイブス展』のオープニングイベントが行われていた。ゲストはTOKIOと同じジャニーズ事務所の風間俊介。

風間は本当に見事でした。ディズニー好きなのは、35歳なので35年間です、と言い切るだけあって、本当に詳しい。自分の基盤を作ったのはディズニー作品だと言い、『ノートルダムの鐘』に込められた思いを語り、展覧会のすごさを力説していました。その言葉や思いが“本物”だから、伝わるんです。

 取材をしていても、本当にこの人は、ディズニー大好きなんだなって分かる。こういう人選がいいですよね」

 登壇者の思いや熱量によって、伝わるものも伝わらないし、伝わるものが伝わる以上に伝わる、対照的なTOKIO vs 風間俊介の話術だった。

<取材・文/薮入うらら>