8月24日に封切りの映画『検察側の罪人』(原田眞人監督)。 

 ジャニーズの木村拓哉(45)、二宮和也(35)のW主演という看板もあり、“あらかじめヒットが約束された”ような映画だ。

「でも、ちょっとやそっとのヒットじゃ誰も満足しない。狙うは今年の邦画ナンバー1。関係者の“あわよくば感”が伝わってきますね」

 スポーツ紙映画担当記者が、そう明かす。

木村を刺激したのは、後輩の存在

 事前の宣伝も抜かりはない。報道番組やバラエティー番組など、木村・二宮コンビは出まくった。雑誌の表紙も飾った。

映画の製作委員会には民放テレビ局が加わることが多いのですが、今回は東宝とジャニーズ事務所だけ。それゆえ、どこの民放でも木村や二宮のゲスト出演が組めたわけです」(情報番組デスク)

 さらにこんな情報も。

「当初、木村は家族とハワイで過ごす予定があり、『検察側の罪人』宣伝のための生稼働は制限付きだったそうです。ところが、映画のヒットのためにいろいろと奮闘するようになりました。木村のやる気を刺激したのは、あの山Pだったそうです」(前出・情報番組デスク)

 山下智久(33)主演映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が7月27日から公開中だが、

「興行収入はすでに69億円を突破し、まだまだ客足も衰えていない。90億円、100億円も狙えるんじゃないかと、関係者の鼻息は荒いですよ」

 と映画ライター。

 ここから透けて見えるのは、山下智久VS木村拓哉二宮和也、という構図だ。これはメンツの問題があると、前出・映画ライターが続ける。

「木村・二宮のW主演、しかも名匠・原田監督の作品ですから、ドラマ発の作品に負けるわけにはいかない。当然、プロモーションに力が入るわけです。

 若いファンには難しい面もある映画なので、二宮はあえて『1度じゃ分かりにくいので、2度3度と見てください』と呼びかけています。大ヒット映画は今、リピーターをどれだけ動員できるかにかかっていますからね」

 興行収入というごまかしのきかない数字。1~2か月後、観客動員が落ち着いた頃に『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』VS『検察側の罪人』の勝敗は決している。さてさて軍配は?

<取材・文/薮入うらら>