“結婚の浪人生”

 同意を求めるように話す姿を見た女性スタッフたちに思わず微笑みが。「僕自身がラブストーリーの主人公だったんだ♪ と驚いたように、みなさんにも、この作品のように主人公になる可能性は十分にある」と続ける。

 今作のような等身大の役を演じるのは新鮮と佐々木。演じる完治との違いを「結婚はしていませんけど」と語るが、今後、結婚の可能性はどうだろうか?

「リリー・フランキーさんが言っていたんですが、(僕らは)結婚の浪人生なんだって。(結婚に)向いている、向いていないとかじゃなくて、まだ浪人中で浪人期間が長いなという感じなんでしょうね

 あと、どこが現役合格なのかもわかりませんけど(笑)、いつか合格するかもしれない。繰り上がりの補欠合格もあるかもしれないですから(笑)」

居酒屋シーンに潜入!

 完治の相談相手である徳田(小野武彦)が営む居酒屋でのシーン。

1話から10話までの居酒屋の場面を3日間で撮るというのは、今までにない経験です(笑)」と佐々木。スタッフや共演者の黒木瞳、小野と意見を交わしながらテンポよく撮影は進んでいった。

 居酒屋には行きますか?

「よく行きますよ(笑)。いいですよね、(ドラマに出てくるような古い味のある店は)なんか落ち着きます。ああいうところは、頑張らなくていいですし。

 なぜか知らないですけど、撮影では日本酒が出てきました、冷酒で(実家は創業120年を超える老舗酒造)。話が進むと冬場になるので「途中で熱燗(あつかん)にします」ってスタッフに言われてね(笑)」

 日本酒へのこだわりは?

「いい居酒屋だと思うのは、やっぱり日本酒が取りそろえられている店(笑)。

 熱燗で飲むのは、やっぱり本醸造酒がいいかなと思います。冷酒だと、最初は原酒っぽいものから純米吟醸酒にいくとか。何の話をしているのか(笑)。

 冬場は、11月から新酒で生酒が出ますので、自分の家(京都の佐々木酒造)の酒を宅配便で送ってもらって飲んでいます」