「やらせ問題で叩かれた『世界の果てまでイッテQ!』の初動対応がうまくいかなかった反省でしょうか、今回の日テレは素早かったですね」

 同局の番組制作スタッフは、TOKIOの城島茂(48)が日本テレビ系の正月特番『ウルトラマンDASH』のロケ中にケガをした後処理について、そう感想を漏らす。

 ちなみに『イッテQ!』への抗議などのメールや電話は、週刊文春で報じられた直後は、毎週600~700件くらい届いていたというが、

「あっという間に鎮静化しましたね。最近は週に20~30件しかこなくなったって、関係者も安堵していました」(放送作家)

伝えられたNGワード

 さて、城島の事故の件だ。事故が4日、局側の発表が5日、背中を骨折したが6日には城島が復帰すると伝えられた。発表のリリースに掲載された城島のコメントを読む限り、

「いかにも大丈夫ですよ、現場ばかりが悪いわけではないのですよ、といった感じで、大げさにならないような配慮を感じましたね」

 と情報番組ディレクターも苦笑する。学習した日テレだが、ケガに対しては相当、過敏になっている。

「城島の事故がリリースされた直後、同局では大晦日の特番『ガキ使』の会見が開かれたのですが、会見後に広報担当者がメディアにNGワードを伝える場面がありました」 

 そう伝えて来たのはテレビ誌ライターだ。

 年末特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!』は例年通り過酷なロケだったと、ダウンタウンも月亭方正もココリコも、おおいにうなづき合っていたのだが……。

 前出・テレビ誌ライターが続ける。

「方正が“ケツバット”が痛かったと嘆いて、相当の、みみず腫れで風呂にも入れなかったと何度も何度も言っていました。ココリコの遠藤章造は腰をギクッてひねったと明かしていました。

 その点を大げさに書かれると大変だと思ったようで、ケガとは書かないでください、みみず腫れとも書かないでください、読者に誤解されるような表現はやめるように、よろしくお願いします、と広報担当者が取材陣に要請していました」

 年末特番の『ガキ使』といえば、ケツバットや過酷なロケがウリの一つ。

 それを痛がる芸人のリアクションがまた面白いのであって、報道することをあまりにも神経質に制限するのもどうか、と首をひねりたくなる。

 その前日に城島がケガをしていたことが、『ガキ使』の記事に影響を与えたことは確かなようだ。

<取材・文/薮入うらら>