東代表は、同園を指導・監督する立場の県に情報公開請求するなどして園の運営実態の把握に努めてきた。

 すると2015年9月にアビシニアコロブス(サル)とハクトウワシの無許可飼育について県動物愛護センターが指導した記録や堀井被告の書いた顛末書などの存在が明らかに。県や警察も無許可飼育の事実を把握していたにも関わらず、当時捜査はされず、県による処分もなかったことがわかった。

 対応が甘いと考えた東代表らは2017年10月、県公安委員会に対して苦情申し出を行った。その結果、捜査が再開され、昨年3月に同園は書類送検された。

動物がよく死ぬ動物園

 また、東代表は17年8月、独自の実地調査を行い、第2飼育場の入り口でとんでもないものを発見した。

「飼育場の前で車を降りると多頭飼育現場などでかぐ、独特のにおいが漂っていました。死臭だ、と思い、臭いの源をたどるとたい肥の入った袋があり、それをどかすと白骨化した羊(ムフロン)の頭がい骨が出てきたんです」(前出・東代表)

袋の下から現れた白骨化した羊(ムフロン)の頭部。毛など一部の組織が残っていたため死臭を放っていたという(提供同)

 警察に通報すると、動物園側は「標本作りに失敗し、新人が捨てた」と反論、骨は従業員が持って帰ったためその後は不明になっている。

 堀井氏と数年来の付き合いがある知人男性は、

「あそこはよく動物が死ぬんですが、それを肉食動物のエサにしていると聞いたことがあります。それ以外はどう埋葬しているんでしょうね。コツメカワウソを仕入れたときも“いたけど死んじゃった。でも、すぐに新しいのを買ったから”って悪びれることなく周囲に言っていたそうです」

 今回、起訴案件となったサルとワシも実はもうすでにこの世にはいない。動物を譲った業者が取材に応じた。

「アビシニアコロブスというサルですが、堀井氏に譲った4日後に死にました……」