ついに2019年4月末で平成の時代が終わる。平成の世を彩り、輝きを放ったスターたちはそのとき何を思い、感じていたのか? 当時と今、そしてこれからについてインタビューで迫っていくこの連載。7回目はものまねタレントのコロッケさんです。

Vol.7 コロッケ

コロッケ 撮影/森田晃博

 日本の『ものまね』を変えた男、コロッケ。

 バラエティー番組において、いまでもものまね番組だけは時代に左右されず、確固たる地位を築いている。そこには、ものまねタレント・コロッケの存在が大きく関係しているはずだ。

“師匠のいない芸人”の時代

「『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)は、視聴率が高かったこともあって、紅白抜くんじゃないかって思ってたときもありましたね(笑)」

 高視聴率を出し続けた『ものまね王座決定戦』。その中心にいたコロッケは昭和から平成に切り替わるとき、何を思っていたのだろうか。

平成になったあたりから、世代別の笑いが増えて、いちばん笑いに敏感なはずの若い子たちが、笑わなくなってきてた。

 当時、とんねるずさんを中心とした、若いアイドルやスタッフをイジる芸人が出てきて、ウッチャンナンチャンさんにしてもダウンタウンさんにしても、芸人ではない人をイジるっていう新しい笑いの流れができた。師匠のいない芸人たちが、芸風を変えて活躍しはじめた時代ですね

 彼らが活躍していくなか、僕だけ前と変わらないものまね芸をやっていたら“まだやってんの?”と言われると思って、ひとり焦っていましたね」

 その葛藤の中で、確固たる地位を築き、ものまねタレントの代名詞的存在になったコロッケでも『ものまね王座決定戦』や『ものまね珍坊』(フジテレビ系)で、どうしてもできなかったことがある。

「ほらよく、ものまね番組収録中にご本人が来るじゃないですか、サプライズで。そのとき、ご本人の前で、調子こいてものまねをやることができなかったんです。いつも、慌てて逃げてましたね。

 ご本人にリスペクトはあるけれど、やってはいけないこと、つまり失礼な芸(笑)をやってるから、“すみません”って気持ちになるんです」