野呂佳代の憧れのモデルとは

 AKB時代、家と劇場の往復ばかりの日常、洋服にもあまり気を遣わない日が続いた。大勢のきゃしゃなメンバーに囲まれ、ただひたすら“この脚さえ細くなれば、あの子より前に立てるのに!”と思いつめた。医療機関で“脚やせ注射”を打ち、その効果を期待したことも。

「体形については、ただやせたい、とだけ思っていたけど、そうじゃなかった。どう人に見られているかという美意識を、いつも持っていることのほうが大事だったんだなって。もっと人前に立つ喜びを知るべきだった、って思います

野呂佳代 撮影/矢島泰輔
すべての写真を見る

 雑誌出演から4年、ぽっちゃり体形に対して、世の中の意識は変わったのだろうか?

「私のことを認めてもらえる場所も増えたし、自分のことも個性として認められるようになりました。あと“プラスサイズ”という言葉自体がだんだん認知されてきました!

 同じ雑誌のプラスサイズモデルたちが、下着メーカー『ピーチ・ジョン』のカタログに出演したんです。海外では当たり前ですが、やっと日本でも実現したんだなーって。いい方向に行っているなーって、とてもうれしく思いました」

 ニュータイプモデルとなった野呂さんには、こんな目標がある。

「いまの50代・60代の女性って若いじゃないですか。その年代のぽっちゃりさんの洋服がもっとあってもいいんじゃないかな、と思うんです。もっと素敵に見えるような着こなしのお手本になれたり、お洋服作りにも参加できるようなモデルになれれば、と思います。

 憧れはプラスサイズモデルのアシュリー・グラハム。日本でもプラスサイズモデルが、ほかのモデルと同じようにランウェイを歩く時代が来ればいいなと。みなさんにも応援していただけるとうれしいです

ぽっちゃり界のスーパーモデル、アシュリー・グラハム 写真:ロイター/アフロ
のろ・かよ/モデル、タレント、歌手。東京都出身。AKB48、SDN48の元メンバー。雑誌『ラ・ファーファ』のモデルを務めるほか、テレビドラマ、バラエティー番組、舞台などでも幅広く活躍中