アフリカとは別の側面から学んだ“命”

─レオナちゃんには、モデルになった女の子がいました。

МISIA 幼くして亡くなった身内の女の子がモデルです。ずっと病院に入院していたのですが、いつもおでこにハートのガーゼを貼っていて。その子のお姉ちゃんが「ハートのレオナ」と呼んでいたんです。お見舞いに通ううちに、難病に苦しんでいる子どもが大勢いることや、その家族の胸の痛みを知りました。命について、アフリカとは別の側面から学んだのです。

 それで、その子に伝えたいこと、見せたいことを書こう、と。物語のなかでは、自由にアフリカじゅうを旅して、空を飛んで、たくさんの友達とも出会ってほしい、いろんなことを感じてほしいと思い、言葉を紡ぎました。

─本書はチャリティー絵本の側面もあって、収益の一部は、アフリカと日本の子どもに役立てることが決まっています。日本の子どもへも、というのは、その女の子のことがあったから?

МISIA 企画段階から、私の印税はアフリカの子どもたちのために使わせていただくことを決めていました。ただ、その女の子に教えられたこともたくさんあるので、助けを必要としている日本の子どもたちのためにも使わせていただくことにしたのです。この本を読んだひとりでも多くの人に、命について考えてもらえるきっかけとなれば、うれしいです。

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ハートのレオナ 
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 ともに生きていくことが私たちの幸せの根源なのかな、と思っています。貧困問題、環境問題、紛争問題……。どれも人間が解決するしかなく、すべてが命に向き合わないと解決できないこと。私はこの本で命のメッセージを伝えたいのですが、その先にあるものは何かといったら、世界平和につながる。自分の身近な人と仲よく生きて、その人にとって大切な人とも仲よくして、友達の輪が広がっていけば、世界中が仲よくなって平和になるんじゃないかな〜って。この絵には、みんなで幸せに過ごして、ともに生きていく様子が描かれているので、好きなんです。

ハートのレオナ
MISIA/作 大宮エリー/絵
主婦と生活社刊 定価:本体1800円+税
ライオンの女の子レオナが、ペリカンの友達ムワリとアフリカ大陸の旅に出ます。バオバブの長老に会い、文字を学ぶ大切さや命の尊さを知り―。旅から帰ったレオナが、家族に伝えたこととは……?

『ハートのレオナ』※週刊女性PRIME記事内の画像をクリックするとAmazonのページにジャンプします

*TICAD/アフリカ開発会議の略で、MISIAが名誉大使に就任している。2019年8月28日~30日に第7回が横浜で開催され、アフリカ54か国の首脳やさまざまな団体が訪れる。首脳が集まる国際会議としては規模も最大級。