命がけの発言を一番に伝えたい

─МISIAさんと本書の作画を担当されている大宮エリーさんが理事をされている財団法人のmudef(ミューデフ)は、そのときの思いを具体化するために作られたのでしたよね?

МISIA はい。音楽とアートを通じて日本の子どもたちに伝えるために、つながりのあるアーティストさんたちと2010年に設立したんです。mudefを通じ、私は子どもの教育サポートを中心に活動を続けています。

─それ以前より、何度もアフリカを訪問し、アフリカの抱えるいろいろな問題と向き合ってこられました。

МISIA 本書にも出てくる「音楽のあるところに戦いはない」「ラブイズフリー」「ものは盗まれることはあっても学んだことは盗まれない」という言葉は、私が現地で知り合った人から聞きました。それらは、発言した人たちが命をかけて命と向き合ってきたからこそ、生まれたものばかり。まずはそれを一番に伝えたいと考えました。

MISIA 撮影/天日恵美子
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─それで、レオナちゃんが訪れた国はすべてМISIAさんが実際に行ったことのある国に絞って……。

МISIA 「レオナはライオンの女の子。」この書き出しだけは、最後の原稿まで変わらなかったですね。ペリカンのムワリくんがカンガ(布)にレオナちゃんを包んで旅に出る、という出だしがまず固まって。あとは、私が体験したアフリカをどんどん書いていこう、と。だから、フィクションですけど、私のなかではすべて事実が連なっているんです。