貧困と格差広がる庶民に年金不安が追い打ち……(※写真はイメージです)

 8月27日やっと発表された年金財政検証。当初6月に発表されるとみられていたが、参議院選への影響を恐れ、先送りされたといわれている。

 やはり、というか明るい見通しは何もなく、厳しい数字が並ぶ。例えば、今年度は61.7%だった所得代替率は、28年後には50.8%に低下。つまり、65歳の手取りは現状、現役時代の61.7%だが28年後にはほぼ半分になってしまうということ。それすらも、経済成長と女性・高齢者の労働参加が進んだ楽観的なケースで、最悪のケースでは年金財政の貯金にあたる「積立金」が2052年度に底をつき、給付水準は36%から38%に落ち込むと試算されている。

 さらに、現在20歳の若者が、今年65歳の人と同等水準の年金を受け取るためには、68歳9カ月まで働き、保険料を納め、年金の受給開始年齢も同様に遅らせる必要があるのだという。

 今年6月3日、金融庁が「年金だけでは老後資金は2000万円不足する」とした報告書を発表した際も年金不安は大きく広がっていた。
 
 そのため、週刊女性PRIMEが運営する掲示板『プライムちゃんねる』では「老後に2000万円の貯金、用意できる?」というスレッドを設置。そちらには2000万円という数字に絶望する声、目の前の生活にさえ困窮する声、政治への怒りの声など多くの叫びが寄せられた。
 
 そこで今回はスレッドに寄せられた声をまとめ、皆さんの“老後と金”についての肌感覚に迫ってみたい。

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 まずは「2000万円なんてムリ!」という声。

「奨学金という名の学生ローンで貯金マイナスからの社会人スタートです。ボーナスもほとんど出ない会社みたいだし2000万なんて気が遠くなります。夜お水でもしようかしら。バーニラバニラ高収入♪が頭をループしています」

「軽いうつ病を患っていることもあり、安定した職につくことがなかなかできずにいます。将来ためと思って国民年金だけは何とか払っていますが、本当この払いさえなければと思う毎日です。平均的な人の場合で足りないのなら月額16000支払うのがやっとな私のような状況の人は一体どうなるんでしょうか」

「会社勤めで真面目に働き、家や車などの大きな買い物もせずコツコツ貯金もしてきましたが、老後の生活に2000万円も回せる余裕はない!老後も長く働いて、できるだけ自助努力で稼ごうという風潮だけど、年を取れば徐々に体力もなくなり、認知機能も落ちて、今以上に働いてお金を稼ぐのが大変になるのは目に見えてる。だいたい定年延長したお爺さんたち、勤務時間中寝てるし!」

「13年前に事業に失敗し、任意整理で月々約6万円の返済を5年間続けました。(中略)一人息子の独立を機に、2人入居が可能なワンルームマンションに引っ越し、借金完済後も月々の返済額をそのまま老後資金として蓄え続け、家内の給与の大半も預貯金に充当しています。ワンルームは狭くて辛さが身に沁みますね。やっぱり安易な独立はすべきではなかったです」

貯蓄そのものが困難……

 貯金うんぬんよりも目の前の生活さえままならないという切実な声もチラホラ。

「現在の収入では毎日の生活すら苦しく、貯蓄に回すだけの余裕がありません。物価の上昇も重なり、どう頑張っても2000万円はおろか、貯蓄そのものが困難です。(中略)非現実的な数字を掲げるのではなく、物価の引き下げと収入の底上げを切望しています。打っていて泣きたくなってきました…」

「70代に突入した私ですが、沢山あった金融資産も投資の失敗で今は一文無しに。雀の涙ほどの年金と週2回ほどのパート仕事でカツカツの生活です。金融庁は国民を投資に駆り立てたいのでしょうが、のめり込んですべてを失った私のような例もありますので気をつけてほしいものです」