俳優の西島秀俊(48)。

「別名ができちゃったね。“トイレの西島さん”で決まり! 結構いい人だってあらためてわかったかも!」

 取材記者がそんな軽口を叩いたのは、先ごろ東京・葛飾の名所、柴又帝釈天で行われた映画『任侠学園』(9月27日公開)のヒット祈願イベントでのことだった。

 映画は、社会奉仕・社会貢献に血眼になるやくざ組織が倒産寸前の私立高校を立て直すという世直しエンテーテインメント。ヒット祈願の後に行われたトークタイムで司会者から、最近、行った善行を聞かれた際の西島の発言が注目を集めた。

「『善行ということでもないのですが』と断った西島は、『トイレを掃除します。クセなんです』と打ち明けたんです。自宅のトイレというわけではなく、ロケ現場のトイレ、収録スタジオのトイレ、共演者と飲みに行く料理店や居酒屋のトイレ、つまり公的な場所でのトイレを掃除するそうです。柴又帝釈天のトイレも掃除したそうですよ」(スポーツ紙記者)

機内のトイレは特に念入りに

 トークショーではトイレを掃除する理由は明かされなかったが、「芸能プロダクション幹部に以前聞いたことが思い出され、西島の行為とつながった」と前出・スポーツ記者が説明する。

そのプロダクションは、個室のトレイにはまず長く入らないこと。次に汚さないことを徹底的に指導するそうです。もし、自分が使う段階で汚れていたら、例え自分のせいでなくてもきれいにすること。もし、トイレを出る際に誰か待っていたら、芸能人が汚したと勘違いされるからだそうです。

 特に徹底するのは、飛行機の機内と言っていました。ビジネスでもファーストでも、もし汚れていたら床をちゃんと吹く。そういう芸能人は多いそうですよ。ビートたけしやLiLiCoも、トイレはきれいにする派だと聞きました

 立食パーティーでは食事はせずにドリンクだけ、という芸能人と根っこは同じで、どこからどう見られているかわからない、さらにはそれを動画に撮られている可能性もあるというのが今の時代。

「西島の心配はよくわかります。もし汚いままトイレを出て、次に入る人とすれ違ったら、まず間違いなく西島が汚したと思われる。ツイッターでつぶやかれでもしたら、取り返しがつかない。人のおしっこのしずくでも拭くのが、イメージを重視する芸能人なのです」(情報番組デスク)

 柴又帝釈天といえば、真っ先に思いつくのが国民的映画“寅さん”。『男はつらいよ』という寅さんのせりふじゃないが、“芸能人はつらいよ”。そんな思いがわかった西島のカミングアウトだった。

<取材・文/薮入うらら>