雄大被告の法廷では優里被告も証人として出廷し、元夫婦同士のバトルもあった。優里被告は元夫に向かって、

「結愛のことも息子(被告たちの実子)のことも私ひとりだけじゃ2人を守れないけど、助けてくれる人がいるので、もう結愛と息子には近づかないでほしいです!」

 と錯乱していたのか、結愛ちゃんが生きているかのように言い放ったのである。

「もう少し長くてもいいんじゃないか」

 優里被告の判決はひと足先に懲役8年が下っているが、それを不服として控訴している。はたして雄大被告も控訴するのだろうか─。

事件現場のアパートは、しばらく花束が絶えなかった
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 香川県に住む結愛ちゃんの父方の祖父は、

「えっ、判決が下りたんですか? 懲役13年? こんなに短いとは……。検察側の求刑が18年やということは知っとったけど、判決は15年ぐらいじゃろうと思っていました。ちょっとマケすぎやないですか。もう少し長くてもいいんじゃないかと思う」

 と怒りで声を震わせた。被告の理想的な子どもにするためのしつけについては、

「そしたら、それを実の息子も同じようにしとったんかと。報道を見る限り、旅行に連れていって可愛がっとったし、ちゃんと食事もやっとったでしょう。しつけをやっとったのは、結愛だけじゃないですか。それはしつけじゃなくて、虐待ですよ」

 と憤った。

 この裁判で、雄大被告はほぼ全面的に検察側の言い分を認めたが、唯一、認めなかったのは、結愛ちゃんの命の危険を察した時期。

 ここが裁判の争点となった。検察側は、結愛ちゃんが嘔吐した2月27日ごろという主張をとったが、被告と弁護側は死亡前日の3月1日と主張。

 嘔吐した時点で、医師に診せることはしなかった。裁判員と裁判長は、検察側の見解を採用した。

「食事制限や常習的な暴力を受けたうえ、やせ細り、嘔吐し、意識も薄れ重篤な状態になってもなお医療措置を受けさせてもらえないまま死亡するに至った結愛ちゃんの身体的苦痛、苦しみ、悲しみ、絶望感は察するにあまりある」

 と裁判長は断じたうえで、虐待死事件では最も重い部類の量刑になったと述べた。