褒められると伸びないタイプ

 今作をより魅力的にしているのは『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』など数々のヒットミュージカルを手がけるフランク・ワイルドホーンの楽曲。

歌が難しいんですよ。ワイルドホーンさんの曲はけっこう体力を使う曲が多いらしくて。今回の曲はロックだし、かといってライトはクレバーに歌わないといけないので、とにかく身体にすべてを染み込ませてやらないと。稽古場でスタッフを泣かせるぐらい食い下がって、300%出してぶつかっていきたいです

 初体験の舞台稽古で楽しみにしていることは?

栗山(民也)さんの演出は素直に楽しみですし、日本を代表する演出家のもとで初舞台を踏めるのはすごく光栄です。こんな僕にどんなことを言ってくださるのか、特にライトは狂気に満ちあふれる役なので、知らなかった自分に会えるかもしれないですよね。
 Wキャストも初めてで、自分と同じ役を演じる村井良大さんと1か月以上一緒に稽古できるのは楽しみですし、すごく心強いです。先輩の背中を見ながら頑張って、いいところは盗ませてもらおうと思っています(笑)」

 高校1年のときに、原宿で現在の事務所にスカウトされたことが俳優になったきっかけ。続けてきたサッカーと高校生活をまっとうしてから始めたいという自分の意思で卒業後の2015年に事務所に入った。

甲斐翔真 撮影/森田晃博
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いちばん最初の仕事が菅原浩志監督の『写真甲子園0・5秒の夏』という映画で、北海道に泊まり込みのロケだったんですけど。それまで俳優や芸能界に全く興味がなかったサッカー少年が、いきなり北海道に放り出されて、芝居しろって言われて本当に大変でした。

 夏だったので熱いし過酷で、撮影中は1ミリも楽しいなんて思えなかったですけど、完成した作品を見て“映画ってこうやってできるんだ”っていう感動があって。それが始まりで『仮面ライダーエグゼイド』に出演して、いろいろなドラマに出させてもらって、“役者で生きていくんだな”って思うようになりました。

 原宿を歩いていたら奇跡が起きて、だから今ここにいるし、今回の舞台にも出られるって考えると人生ってすごいなって思うんですけど」

 性格は、好きなことにはとことん打ち込む気分屋で負けず嫌い。

「褒められると伸びないんですよ、僕(笑)。褒められるより怒られるほうが、頑張れるし結果的に必ず伸びると思う」

 今後の目標を尋ねると。

甲斐翔真ってなんかいいよねって言われるようになりたいですね。なんかいいよねっていろいろ詰まっている気がして。文字面では伝わりづらいですけど。心のどっかに触れるような、人の心に何かを残せるような役者になりたいです。でも、まず自分の夜神月を演じ切ることですね。そして『デスノート THE MUSICAL』をより多くの方に知ってもらって、劇場に来ていただきたいです!

かい・しょうま 1997年11月14日、東京都出身。'16年『仮面ライダーエグゼイド』でドラマデビュー。今年は、ドラマ『電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-』『いつか、眠りにつく日』、『パラレルスクールDAYS』、映画『君は月夜に光り輝く』などに出演。映画『シグナル100』が2020年1月24日公開。2月15日~16日に『15th Anniversary SUPER HANDSOME LIVE「JUMP↑ with YOU」』出演。


『デスノート THE MUSICAL』

『デスノートTHEMUSICAL』(c)大場つぐみ・小畑健/集英社撮影:萩庭桂太

作曲:フランク・ワイルドホーン 演出:栗山民也 出演:夜神月役・村井良大/甲斐翔真(Wキャスト)、L(エル)役・高橋颯、ほか。東京公演:1月20日~2月9日@東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)/静岡公演:2月22日~23日@清水マリナート/大阪公演:2月29日~3月1日@梅田芸術劇場 メインホール/福岡公演:3月6日~8日@博多座【公式サイト】http://horipro-stage.jp/stage/deathnote2020/

取材・文/井ノ口裕子 ヘアメイク/Emiy