吉本芸人、復帰の順序

 逮捕されていないが、社会的制裁を受けたタレントに関しては、

「うまく区切りをつけるタイミングが難しい。所属事務所の見極め力が問われる」

 とスポーツ新聞記者。対象者としては、宮迫、田村、徳井、ユッキーナ、といった面々だ。

「木下以外はすべてよしもと。経営陣の空気としては、田村→徳井→宮迫の順で、と考えているようです。宮迫に対しては、ウソをついたことで騒動を炎上させた張本人という恨みがあり、いまも不快感を漏らす幹部がいる。

 徳井に関しては金がらみのスキャンダルですが、かつてよしもとの次長課長の河本準一の母親が生活保護費を不正受給していた件よりはマシ、という感じで、オファーがあればいつでも復帰しますよ、と暮れの忘年会で広報関係者が話していました」(前出・スポーツ紙記者)

 2019年の大晦日に、よしもと所属のフジモンことFUJIWARAの藤本敏史との離婚を発表した元妻の木下優樹菜。タピオカ騒動が直接の原因になったかは不明だが、「夫婦としてのすれ違い」を理由としている。

「これまで、いい妻、いい母のイメージで女性に支持されていたのですが、化けの皮がはがれた感じで、元のようないい妻、いい母を売りにすることはもう難しい。じゃあ、どんな戦略がいいのか。演技もできない、歌も歌えないバラエティータレントですから、代わりはいくらでもいる。よしもと芸人の復帰よりも、案外、難しい」

 と情報番組デスクは指摘する。

 12月、お笑いコンビ、よゐこの濱口優と南明奈夫妻が登場したウエディング関連のイベントがあったが、そこでも両人は「夫婦としてメディアに出続けたい」と、おしどり夫婦として名乗りを上げた。

 謹慎芸能人がいれば、その穴を埋める芸能人がすぐさま現れる芸能界。

 謹慎芸能人にとって2020年はどんな年になるのだろうか。

<取材・文/薮入うらら>