不倫・別居報道を認め、より大きな注目を集めている俳優の東出昌大不倫相手の唐田えりかも事実であるとコメントし、今後の行く末に注目が集まっている。

 ふたりが関わるCMは降板や削除など、各社対応に追われている。唐田えりかが出演する『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)は24日に降板が決定したが、東出主演の(桐谷健太とのW主演)ドラマ『ケイジとケンジ所轄と地検の24時』(テレビ朝日系)は、現時点で降板の予定はないという。

失った好感度の大きさ

 東出の事務所が不倫別居報道を認めた翌日の1月23日、『ケイジとケンジ〜』の第2話が放送された。このタイミングでの放送ということで、視聴率の動向に注目が集まったが、結果は1話の12.0%から9.7%へと大幅ダウン(関東、ビデオリサーチ調べ)。

不倫騒動で気になって、見てみたいと思う視聴者層も少なからず存在したと思いますが、話題性よりも、東出さんを見たくないと判断した視聴者のほうが多かったということでしょう。1話の視聴率はキャストの数字、2話以降は作品の魅力でとよく言われます。そんなわけで東出さんだけでなく、作品そのものに引っ張る力がなかったということも考えられますが、どちらもシビアな現実です」

 と、あるテレビ関係者は言う。スタートしたばかりのドラマとしては、とんだタイミングでの報道となってしまった。そもそも、東出の演技力の評価はいかがなものか、ドラマ評論家に聞くと、「彼はそれほど演技派というわけではなく、演技ぶりから一部ネットなどで“棒”と呼ばれていました」と、手厳しい意見があったと明かす。

「それが、ヒットした波留主演のドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)で常軌を逸したストーカー的な役で出演し、感情を殺したような無機質な役に見事にハマって好評を得ていました。奇しくも不倫をテーマにしたドラマで、東出は不倫をされる側の役でしたね。ほかにもドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で、不思議な雰囲気のある役を演じ、新たな魅力を開拓してきたなと思っていたのですが……」

 と、今後が楽しみな俳優のひとりなだけに、残念だと肩を落とす。窮地に陥った東出の、今後の芸能活動そして俳優人生には、どのような現実が待ち受けているのだろうか。

「妻のさんとのおしどり夫婦ぶり、いいお父さんとしての好感度の高さもウリのひとつでしたからね。CMでの起用などもそれが大きかっただけに、謝罪ぐらいでは失った好感度を取り戻すのは相当、厳しいと思います。同じく好感度の高かったベッキーも、いまだに本格的な活動復帰はできているとはいえない状況ですから、やはりギャップが大きければ大きいほど影響は強いと思います」(前出・テレビ関係者)

 CMなどは好感度が第一。スポンサーは、一度、大きなミソがついたタレントは起用しない。つまり、東出も“ゲス不倫”の仲間入り、ということだ。今後の俳優人生の見込みについては、「数年は厳しいのでは」とみる。

「彼は演技力以上に、内面の魅力も人気でしたからね。このまま離婚することになって、それを自虐的に活かそうと思っても、さんの影がチラつき、笑えませんよね。『ちゃんかわいそうだったな』という思いが強くつきまとうと思います。地上波でのドラマよりも、映画、または舞台あたりから再起をはかり、評価を取り戻していくしかないのではないでしょうか。CM出演はいうまでもなく当分、無理でしょう

 まだ始まったばかりの主演ドラマの動向も気になるが、今はひたすらに許しを請うのか、はたまた矢口真里のように不倫愛を本気愛に切り替えるのか。どちらにしても、東出が失ったものは大きすぎるーー。 

<取材・文/渋谷恭太郎>