なぜ今、不倫報道が再燃しているのでしょうか? なぜ不倫報道は連鎖するのでしょうか? 週刊誌記者たちからのヒアリングを交えてつづっていきます。

不倫は物証が残り、リークされやすい

 まず「なぜ今、不倫報道なのか?」について。

 2016年上半期以降の3年半も不倫報道はずっとあったものの散発的で、「スポーツ界の不祥事」や「芸能人と事務所のトラブル」などの陰に隠れ、世間の関心は高くありませんでした。

 2016年上半期のような懲罰ムードは徐々に薄れ、罵詈雑言は減り、「不倫は本人たちの問題。当事者間で納得しているならいい」という見方が定着しかけていたのです。そのため知人の週刊誌記者(30代前半男性)は、「不倫のネタはいくつか持っているけど、売上やPVが期待できないものは出さない」と言っていました。

 私は定期的に『週刊文春』『週刊新潮』『フライデー』『女性セブン』『週刊女性』などの記者から話を聞くようにしていますが、彼らもビジネスである以上、利益につながらないものは優先順位を下げているのです。

 ただし、4人の週刊誌記者(30代前半男性、30代後半男性、30代後半女性、40代前半女性)は、「不倫は政治など他のスキャンダルよりも、本気になればネタをつかみやすい上に、周囲からのリークも多い」と口をそろえるように言っていました。その理由は、「本人が周囲の人にノロケやグチをこぼして広がる」「『許せない』という気持ちがリークにつながる」「メールのやり取りや写真など物的証拠が残りやすい」などとさまざま。

 たとえば、近年増えているハラスメントと比べたら、不倫のほうが周囲の人々はリークしやすく、物的証拠も残りやすいことがわかるのではないでしょうか。その意味で不倫というネタは、「常にきっかけ1つで報道ラッシュにつながりかねない」という臨界状態にあるようです。